子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
by march_usagi
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境川源流‥‥‥ついでだから夏休み

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せっかく河口まで下ったのだから、源流も見極めねば‥‥‥


とはいえ69kmさかのぼるのはちょっとかったるい。

それに‥‥‥

そもそも源流ってなんだろう?


支流の和泉川を歩いていたら、

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湧水の標を見かけました。

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あちこちで湧いた水が小川となり、

小川があつまって支流になり、さらに寄り合って河川になる。

つうことは、

これだって源流のひとつだよなぁ‥‥‥


なんて面倒なことはおいといて、ふつうに境川の源流と呼ばれるところをさがしにいきました。

横浜から車で小一時間、

町田は相原の山のなかで、市営の大地沢青少年センターがあります。

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キャンプ場の下をちょろちょろと流れているのが境川の赤ちゃんのようでした。

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けもの道みたいな山中をたどり、

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駐車場から500mほどわけいったところで、

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めでたく流れが消えました。

雨が降ればもっと上から流れてくるのでしょうが、

この日はどうやらここでお終いらしい。

ということは、

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ここが本日の境川の源流といってよいのではないか!

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カエルも賛成してくれます。

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はじまりは、こんなひそやかな湧き水だったんですね♪


というわけで、境川源流の探索は終了です。

なんだかあっけない。


ついでなので、ブログの夏休みをとろうと思っています。

毎日が休みだろう、ってお叱りもあるでしょうが、


少し集中して書きたいものがありまして‥‥‥。

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ブログの方はまたしばらくしたら再開するつもりです。


ひと恋しい季節がきたら、覗いてみてくださいね♪


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by march_usagi | 2018-08-11 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(4)

サバの神‥‥‥境川流域の謎の神社群 ②

前回、境川の中流に散在する「サバ神社」を紹介しましたが、もう少し考えてみたいと思います。

『鶴見川・境川流域文化考』を書かれた小寺篤さんは、サバの神の「サバ」とは、「さんばい」のことであろう、と云います。

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吉川弘文館の『日本民俗辞典』には、「サンバイは、主に中国地方で用いられる語で、田の神のこと。田植えにあたって降臨し、稲の成育を司る稲霊と考えられた。」とあります。さらに「サは稲霊を意味すると解釈され、田植え月をサツキ、田植えにあたる女性をサオトメ(早乙女・五月女)と呼んだ。」とつづきまして、中国地方のサンバイサンの行事を紹介しておりました。

氏は早川孝太郎さんの著書『農と祭』から、高知に「佐婆恵」「佐部」「佐波井」といった名の神社が多数あることもひいております。


このサバ=サンバイ説はここらで定説となっておりまして、神奈川新聞社の『かながわの川』にも紹介されていました。

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たしかに境川の中下流域にはいまも田がひろがり、往古「田の神」の需要はまちがいなくあったとは思います。

田の神サンバイサンが約められて「サバの神」となったと‥‥‥

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ただ、根から天邪鬼のわたしはふと疑問をいだきました。


それが境川とどうつながるのか?

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それならなぜ相模川や酒匂川、多摩川といったもっとメジャーな川の周辺にないのか?

神奈川の穀倉地帯は茅ヶ崎です。田の神というなら、どうしてそこにサバ神社がないのか?

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そもそも田の神なら稲荷がいます。

本名ウカノミタマさんは、稲をはじめとした作物の神霊です。

全国的にめちゃんこメジャーな神さま、

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このあたりにもいっぱいあって、ひとびとの生業を見守っていらっしゃいます。

稲荷でいいじゃん、なんでサバでなきゃいけないの!

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先日瀬谷の左馬神社を撮っていたら、地元のお爺さんが話しかけてきました。

「むかしはよう、七サバ参りなんかやったもんだけどよう。」

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いまは廃れてしまいましたが、このあたりには「七サバ参り」という風習があったそうです。

‥‥‥はしかや疱瘡、百日咳などのはやり病がひろがると、きめられたサバ神社、七社にお参りしたと‥‥‥疫病封じのご利益があったのですね。

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疫病で思いうかぶのは「蘇民将来」のおはなし‥‥‥皆さんご存じとは思うのですが、『日本民俗辞典』からふたたび引用いたします。

「蘇民将来と巨旦将来という兄弟がいた。あるとき武塔神が宿を乞うたところ、裕福な弟の巨旦将来はこれを拒否したが貧しい兄の蘇民将来はこれに応じて手厚くもてなした。数年後に神が子を率いて蘇民将来の家を訪れ、その家族に茅の輪を腰につけさせてから、神力をもって疫を起し他をことごとく滅ぼし、これからも茅の輪を腰につけたら疫病から逃れられるといったという」

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武塔神は典型的な疫病神でありまして、これを信仰すれば疫病を免れる、そうでなければ疫病をまき散らすというちょっとめんどくさい方、

あるところで武塔神は「われはスサノオである」と名乗ったといいます。京の八坂神社が、この伝承をもっていたと思います。

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ご近所では、天王町の橘樹神社がこの伝承を伝えていて、祭神はスサノオです。


わたしはじつはこのあたりにサバの神の正体が潜んでいるような気がします。

つまりサバとはこの地域の土着の疫病神ではなかったか。

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境川は暴れ川でした。わたしの子どものころは、支流の柏尾川ともどもよく氾濫して人々を困らせました。

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俣野に設置された遊水地は、この氾濫を緩和するためのもの、効果はでてきたようです。


河川の氾濫は衛生状態を悪化させます。疫病の温床ともなる。

洪水と疫病の二つの災厄をもたらす神に対して、その怒りをしずめ、平穏な暮らしを祈った。その地域的な神の名が「サバ」ではなかったのか‥‥‥


むろん、なんの根拠もありません。

でもそんな気がする。それが「七サバ参り」の風習につながっているのではないかと。

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下和田の左馬神社は奇妙なつくりになっています。

本来拝殿のあるところに、大きな神楽殿が控えています。

日々の祈りとは別に、祭りの日の大きな催しが、神をなだめる大切な行事としてあったのでしょう。

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とはいえ、ここまで拝殿本殿いじけさせなくても‥‥‥

まこと、謎の多い神さまではいらっしゃいます。


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by march_usagi | 2018-08-04 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)