子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:ちょっとこだわり( 47 )

やはり忘れている

またあの日がめぐってきます。
うす寒く晴れた金曜日の午後の記憶‥‥‥
つぎからつぎへと考えもしなかったことが起き、わたしたちの暮らしが根底からゆさぶられた日々のこと‥‥‥

あれから4年、
都心ではもう地震の痕跡などどこにも残っていません。
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電車は時刻どおりに運行し、
夜は昼のように照らされ、
コンビニやスーパーの棚は商品であふれている。

これでいいのかな、‥‥‥たまに考えるけれど、考えるだけ。

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ときが移り、この国の「成長」には、原発のエネルギーが欠かせない、
国際競争に打ち勝つには、再稼動しかないという人々が政権につきました。
4割そこそこの得票で、8割もの議席をとって‥‥‥

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12月号の『世界』には、北大 島村英紀教授の「火山と日本人」という記事が載っています。

この国の島々は、4つのプレートがせめぎあいながら沈みこむ地球上最も特異な地点に位置している。
これに匹敵するのは、地球の反対側でふたつのプレートが生まれているアイスランドくらい。

世界の面積のわずか0.25%を占めているに過ぎないこの国で、地球上で起こるマグニチュード6以上の大地震の22%が起きている。
しかも火山列島のこの国にはいたるところに火山がある。
このようなところで原発を持つこと、
さらに数万年の単位で廃棄物を管理するなどなんとも無謀だと‥‥‥

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原発の、そしてその事故の責任は無論一義的には電力会社と、それを推進した政府に帰します。それは間違いない。
でもそうさせた責任の一端は、わたしたちにもなかったか。
電力を湯水のように消費するわたしたちの生産の仕方、暮らしのあり様になかったか‥‥‥
いかな企業でも、需要のないものに設備投資はしないのです。

思いだすのは地震のあと、電力の需給が「逼迫」し、計画停電が実施されたときのことです。
電気の消えた街を帰宅すると、蠟燭の火明かりに、つくりおいたにぎりめしが待っていました。
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食べたら寝るしかありません。
春とはいえ底冷えのきつかった年です。
少しでも消費電力を減らすため、
エアコンを弱くしてかわりにうんと厚着をする。
事務所の蛍光灯を減らせるかぎり間引きする、そんな工夫をみんなでいっぱい考えました。

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銀座はふたたび光の宮殿になりました。
コンビニの灯りは星の光を奪う。
不夜城のように、夜のオフィスは働きつづける。

やはり忘れているのです。
痛みを忘れたのではない。
わたしたちは責任を忘れたのです。
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by march_usagi | 2015-03-07 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(4)

昼と夜 もしくは明るすぎる都会の夜について

昼と夜の顔が異なるのは、あたりまえのことです。
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昼の活気に満ちたベイエリアも、

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夜になればなにやら艶めいた世界にはまりこんだよう‥‥‥。

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東京駅だって、

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こんなに感じが変る。

都会で生きてきたわたしにとって、
人工の光でいろどられた街は、ごく日常の世界、
野卑で乱雑な昼間の景観を、夜の灯火は調和ある夢の空間に作りかえてくれます。
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ただ、ときどき思うのです‥‥‥では暗いのはいけないのだろうか?

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当然のことながら、ビルや人家から離れるほど灯りは乏しくなってきます。
夜空に浮かぶ立木はなにか意識を持ったもののようにも思える‥‥‥

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だいぶ前ですが、伊那の観察小屋で、深夜 梟の現れるのを待っていたことがあります。
撮影用にごく弱い照明を焚いていましたが、谷間はほとんど闇のなか‥‥‥上手の深い森の奥から、「ホ、ホッホホー」と梟の声がします。近づいてきた‥‥‥だいぶ近くにきている

と、突然谷間が真昼のように明るくなりました。
一瞬、照明のスイッチを間違えて、全山てらしだしてしまったかと思いましたが、そんなことがあるわけがない。
山に満月が昇ったのでした。
谷は煌々と照らされ、木々の枝葉がくっきりと地に影を落としている。

闇に慣れた目には、月の光がまぶしいくらいに明るい‥‥‥そんな当然のことを忘れはてていたのでした。

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画質はよくありませんが、大震災直後の品川駅です。
灯りはたぶんふだんの半分以下、
電気がないんだから仕方ない、これだって別に困りはしない‥‥‥そのときみんなそう思ったはずでした。
なのにいつか街には光があふれかえっている。
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むろん街は映えるけれど、
盛り場にはひきつけられるけれど、
でも、もう少し暗くしたっていいのかもしれない。

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ひとの灯りのない世界を楽しむ‥‥‥これだってちょっとした贅沢だと思うのです。
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by march_usagi | 2015-02-28 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(2)

傷つけたのは誰か?

最近の記事で、昔のことを思いだしました。

それは小学校1年のとき‥‥‥学校から帰る道すがらのできごとです。
わたしはその日も仲良しの友だち数人と一緒でした。
学校でも放課後でも、休みの日でもよく遊ぶ気のしれた男の子と女の子たち‥‥‥

わたしたちのうしろ数十メートルはなれて、N君というこれも同級生が下校の途中です。
同じクラス、同じ下校の道なのに、彼は別行動。
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わたしは振りかえってなにかを云いました。
なにかきっとからかいの言葉‥‥‥なんと云ったかは憶えていません。
云い終えてまた前を向き、友だちとの話の輪にもどろうとしたとき、後頭部に熱い衝撃を感じました。
振りむくとN君が顔を真っ赤にしてにらんでいます。
項になにか流れていて、手をやると血がべっとりついてきました。
女の子が叫びました。
石をぶつけられたのです。

憶えているのはこんな事実だけ。
そして云いようもない恥の思いだけ。

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マホメットを揶揄した雑誌社が襲撃されました。
何人ものひとが殺されました。
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一国の元首を殺害するコメディが公開されようとしました。
報復のサイバー攻撃がおこなわれたらしい。


他国の元首が重大事故の最中にスキャンダルを犯していたとすっぱ抜く報道がありました。でも事実は違っていました。
支局長が逮捕され、日本中のメディアが報道の自由が侵されたといきりたちました。

デジャブーみたいな感じ‥‥‥

共通するのは、最初に揶揄した行為は非難されないこと、
報復の行為のみが野蛮で許されないと激しく非難されていること‥‥‥「言論の自由」の名のもとに。
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フランスでは第二次大戦以来というデモがおこなわれています。


無論言論の自由は保障されなければなりません。
報復の殺人が許されないのは当然のことです。

でも他人をからかい、おとしめ、あざ笑うことはどうなのでしょう?
罪ではないのでしょうか? 罰されないのでしょうか?
それに怒ることは正当ではないのでしょうか?

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わたしの好きな漫画に荒川弘さんの「鋼の錬金術師」がありますが、
このなかに「等価交換」ということばが使われます。
あるものを得るためには、同等の価値をさしださなければならない。
同様に、ある過ちや罪を犯したら、同等の罰を受けなければならない。
わかりやすい理屈です。

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N君の話にもどります。

傷はしばらく残りましたが、わたしは彼の行為に仕返しできませんでした。
だってはじめに「手をだした」のはわたしだから‥‥‥

ことばは癒しにもなれば凶器ともなる‥‥‥長年ことばの世界で生きてきたわたしには、それがよくわかります。
傷つけたのはあきらかにわたしでした。
いささか手荒い手段におよんだとはいえ、彼には怒る権利がありました。

その日わたしがなんと云ったか憶えていないのは幸いです。
憶えていたら、もっと恥ずかしい思いをしているに違いありません。
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by march_usagi | 2015-01-31 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(2)

限りある年の初めに

ひとの世は限りがあるからよい‥‥‥そう思うようになりました。
限りある人生だからやるべきことも決まる。
道も見える。
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この一年という限りのなかで、なにができるものなのか、
考えています。
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by march_usagi | 2015-01-01 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(0)

よい年をおむかえください

ひとなんてたやすく壊れる‥‥‥もろさに気づかされた年でした。
だからこそ、ひとの存在がせつないほどに愛しい年でした。

年を越せる重みをずっしりと受けとめて、新しい夜明けをむかえます。
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皆さま、よい年をおむかえください。
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by march_usagi | 2014-12-27 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(2)

丸くならない

歳をとったら丸くなる‥‥‥
そんなことを云われました。
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でもそうなりませんでした。

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政治にオルタナティブがない!
一方でそんなことばも聞かれます。

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確かにみあたらないし、あったにしてもあまりに小さい。

でも、だからと云って手をこまぬき、
この国の目にあまるさまを黙認するわけには決していかない。

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         「強行採決から1年 「秘密保護法」施行するな!12・6大集会」


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とがった石でかまわない。
わたしは丸くならないでいよう‥‥‥そう思っています。
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by march_usagi | 2014-12-07 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(2)

ご当地キティの呪縛(こまったキティちゃんPART Ⅱ)

弾みではじめて、やめられなくなったものってあると思いますが、
収集癖の多くはそんな「弾み」の産物に違いありません。
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いつかお見せしたように
わたしの家財の一角をこの猫の一群が占めておりまして、
さいわい無口で小柄な方たちなのでさして邪魔にはなりませんが、

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たまにはお披露目しとかないと猫なので化けるかもしれない。
というわけで‥‥‥、
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山陰限定のこのキティは、鬼太郎ファンが嵩じて頭が塗り壁になってしまいました。

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神話のくに出雲では、もちろん大国主命、

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あまり感じじゃないけれど、因幡の素兎だそうで、
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ツーショットにしてみましたが、たいしたことないですね。

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背景付のキティちゃんもいまして、こちら水戸黄門‥‥‥なんか目力があります。

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時代物で、頼朝の御前で舞う静ですが、これも長いまつげが表情をそえた珍しいタイプ。

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大阪の三人組は、

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ひっくり返すとお好み焼き。

息子や娘たちもどこかに行くたびに協力してくれるので、
日々楽しいご当地キティが増えてまいります。

先だって姉がシカゴに行くので探してきて、と頼んだら、

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こんなひとたちを連れてきてくれました。
さすがに「そのもの」はなかったようですが、わたしにはこれだって立派なご当地キティに思える、
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生産は中国、仕様はアメリカ‥‥‥
ご当地キティは海外にも進出する勢いであります。
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by march_usagi | 2014-10-11 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(2)

45年前のあの日

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高校を出てから40余年の歳月が流れました。
わたしたちの背は、それから伸びなかったけれど、
植物たちはそうではなかった。
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草で覆われていたスロープも、
枝葉をのばした樹木に日差しをさえぎられて、
今は土のむき出した、はだかの斜面になってしまいました。

でもここには昔やわらかい草が敷きつめ、
秋の終わりまで、制服でじかに座っても汚れることがありませんでした。

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45年前のあの日、この学校で「紛争」がはじまりました。
なにがもとで、なにがどうなったか、ここで書くつもりはありませんが、

封鎖された校舎を背にして、
1年生から3年生まで、すべての生徒たちがこのスロープに集まり、
いろんなことを話しあいました。
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鮮明に憶えているのは、K君のこと‥‥‥
夕暮れのせまる集会で、腕を高くあげてK君は発言をもとめました。

発言席で彼は一冊の手帳をかざします。
「みんなこれ何に見える?」
外国人登録手帳でした。
「僕は朝鮮人だ。毎年登録が必要だという。そのたびにこの手帳に強制的に指紋をとられる。犯罪者でもないのに!
「なぜなんだ? 僕と君たちと、どこが違うというのか‥‥‥」
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たぶんその瞬間まで、わたしはまったく社会を知らなかったのでしょう。
だからノーテンキに自由や正義、平等や民主主義なんてものを、当然そこにあるものとして考えていた。
でもそれは見かけだけだった‥‥‥
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この木は、わたしがK君の声を聞いたすぐ脇にはえていた木‥‥‥
その頃は細くひょろひょろとした若木でしたが、
40余年の間にこんなにみごとな大木となりました。

60を越えた今、わたしは願うのです。
あのときの羞恥が、あのときの動揺が、あのときの切り裂かれるような思いが、
わたしのなかでも地に根付き、この木のように枯れることなく、
生きている限り脈打ちつづけていてほしいと‥‥‥
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by march_usagi | 2014-08-23 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(0)

呉・広島‥‥‥平和

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ひさしぶりに広島に来ました。
最後におとずれたのは1995年、広島植樹祭のときですから、もう20年たちます。
街のたたずまいは、あのころとあまり変らない‥‥‥

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8月の平和記念式典を原爆資料館の屋上から撮影したことも思いだしました。
屋上のタールがふつふつと煮えるほど暑かった、
原爆が投下された日も、暑い日だったと聞いています。

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前日、呉を訪ねてみました。

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横須賀、佐世保とならぶ軍港、呉‥‥‥鼠色の軍用艦船がすぐ手のとどくところに繋留されています。

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世界最大の戦艦「大和」が建造されたのも、ここ呉の石川島播磨重工でした。

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ミュージアムには、ゼロ戦の実機が展示されています。
とてもよく計算された導線で、いろいろな角度から展示物を見ることができます。

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思わぬ位置から、ゼロ戦の操縦席を見ることができました。

その瞬間‥‥‥
言葉にできない思いで胸がつまりました。
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こんなに狭かったんだ!

こんな狭い場所に座って、
ひとを殺しに、
あるいは殺されに行かねばならなかったのだ‥‥‥。

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わたしの世代には、奇妙な矛盾した感情が潜在します。
わたしたちは父祖たちの世代に反抗し、誰よりも激しく反戦平和を闘った世代でした。
しかし同時に、戦争におくれて生まれたことを、ひそかに悔しがってもいた、
だから戦いの武器に、兵器に、表にだせない憧憬を、愛情といってもよいような執着を覚えていたような気がするのです。

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ミュージアムでは、大和の生存者のインタヴューが流れていました。
若い水兵だった話者は、艦から放りだされ、絶望に狂いそうになったとき、
やはり近くに放りだされた将校に声をかけられました。
将校は、片手を伸ばして彼をなだめるように、
「落ち着いて、落ち着いて、‥‥‥そおら落ち着いて」と声をかけ、
自分がつかまっていた救命具をそっと水兵に押しやるように渡してくれたそうです。

無論その将校は生きて帰らなかったし、
大和に乗組んだ三千の将兵は、ほとんど全員が意味もなく命を落とした。

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60になったわたしは、そんなことを考えながら原爆で壊滅した都市の跡を歩いています。

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と、これが平和であったことの意味だと気づきました。
つまりこうしてわたしが考えながら歩いていられること‥‥‥

いろんな程度はあるけれど、
少なくともわたしたちは、普通に生き、暮らし、商売をし、子をつくり、そうして歩いてきた、こうやって歩いていられる。

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平和とは、つまり平凡な生活がおくれるということなのだ。
平和の価値は、平凡のもつ非凡さなのだと。

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今ごろわかったのか?
‥‥‥死者が耳元でささやいたような気がいたしました。
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by march_usagi | 2014-06-21 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(0)

渚にて

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           <『渚にて』スタンリー・クレイマー監督 20世紀フォックス>

『渚にて』という映画を憶えていらっしゃるでしょうか。
だいぶ古い映画です。
第三次世界大戦が勃発し、核兵器で北半球は全滅する。汚染物質は南半球にも浸透し、最後に残ったオーストラリアの人々も死滅してゆく‥‥‥という筋‥‥‥主人公の米原潜艦長をグレゴリー・ペックが演じました。
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               <『渚にて』ネビル・シュート著 東京創元社>

原作はネビル・シュートによるものですが、今読めば科学的・現実的でない叙述もかなり見られます。
でも50年代以降、緊張する東西の冷戦のもとで、戦争の愚かさと核戦争の恐怖とを誰にも見える形でしめしてくれたものとして、決して無意味であったとは思えません。
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ベルリンに残る壁のあと‥‥‥ソ連圏の崩壊によって東西冷戦は収束しました。
「平等」という人類の課題は先送りされましたが、世界が全滅する危機から遠ざかったことにはやはり意義があったと思います。

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              <『戦争と庶民』朝日新聞社 松本栄一撮影 >

しかし核の脅威がなくなったわけでは無論ない。
残存する核兵器として、そして世界中の原発として存在しつづけています。
東西に代わって南北の、宗教の、民族の緊張が高まっています。
核兵器は拡散し、「平和利用」の名のもとに原発も増えつづけています。
それは高まりつつある新たな危機なのかもしれない。
目をそらすべきではありません。

わたしたちの世代が産みだした危険を、未来に押しつけることもまたやめねばならない。

『渚にて』のような映画が、現代に、今この瞬間にもあってほしいと切に願います。

小学校か中学校の音楽の時間に『ウォルシング・マチルダ』という歌を習いました。
とても美しい曲でした。「われら自由の放浪者‥‥‥」という歌詞も気にいりました。
映画『渚にて』に流れていたのはこの曲です。
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by march_usagi | 2014-03-08 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(0)