子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:海の外そぞろ歩き( 32 )

生きることに熱中‥‥‥道教は前向きだ!

日本の宗教は「死」に魅いられている‥‥‥そう感じるのはわたしだけでしょうか?

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静謐で清らかな死が生きているひとを眺めている。

美しく死にたいという憧れが心の淵にうかんでいる‥‥‥

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神道にも、仏教にも、

ひょっとすると人々のふだんの暮らしのなかにも‥‥‥

近年の経済と政治の停滞が、それに拍車をかけているのかもしれませんが。


さて台湾です。

街を歩くと、

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あちこちで宮廟にいきあたります。

神社みたいなものかとのぞいてみると、人々がたえまなく訪れて、熱心に祈りをささげていきます。

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無人の境内を見慣れた目には、この混雑がまず驚き、

日本で神社が混むのって初詣くらいですよね♪

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線香や、

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紙銭、

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過剰といってもよいその装飾。

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台湾の宗教で主流は道教だそうですが、ほとんど知識がありません。

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いちおうちょっとだけ読んでみました。


「行気(こうき)」だとか「導引」だとか「金丹(きんたん)」だとか‥‥‥『老子』に荘子か、

ううむ、奥が深そうだがさっぱりわからん。

でもはっきりしたことが一つだけ‥‥‥道教はいのちをいつくしみ、この世に執着するらしい。

たとえ今日はついていなくとも、長く生きていればいつか幸せがめぐってくる。

なれば石にしがみついても生きていよう!これがメインの考えかたとか。

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漢方も、気功も、目的は延命だそうで‥‥‥


逆に、いのちを縮めない、ってことも重要ですね。

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悪いことをすると、それを見張っている神さまがいて寿命を減らすそうです。

減らされてはかなわないから、善行を積む。

つまり倫理も延命という目的のうえに成りたちうる。

究極の目標は当然「不老長生」です。

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台湾の夜市は有名です。

これって、ある意味毎晩縁日やっているようなもんですよね!

たまの縁日なら面白かろうが、毎日続いて飽きないもんだろうか?

いえいえこれも考えかた次第、

だって今日も生きられたじゃないか!

いちにち生き延びたたいせつないのち、今夜祝ってなぜ悪い?


なるほどねぇ、‥‥‥

灯りのなかに人々のいのちのきらめきが見えたように思えました。


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by march_usagi | 2018-05-19 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

買い食い、食べ歩き‥‥‥台北、台南

この旅行、

時間も行先も気ままです。

むろん食事の予約なんてしていません。

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気になった店があいていればはいります。

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さすがに食の文化圏、でてくるものはたいていおいしい。

ふだんカボチャ嫌いなわたしも、

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思わず箸をとってしまったこれ、

なんて云うんでしょうねぇ、ぽくぽくしたカボチャに、

胡麻たっぷりのひき肉の炒めがギュッとのっている‥‥‥絶妙です。


台南で立寄った屋台みたいな店の肉圓(ろうゆぇん)

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撮影に失敗して見た目おいしそうに見えませんが、

もちもちっとした皮にジューシーな豚のがつつまれて、濃厚なたれとからめて食べる。

生涯、忘れえぬ味でした。


夜市も食がつまっています。

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あまりのにぎわいに思わず怖気をふるいますが、

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毎晩縁日があるんだと思えば納得です。

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人だかりのする店をねらってはいってみましたが、なにを頼んだらよいかわからない。

適当にゆびさして出てきたのが、

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これ!

香菜と八角のにおいがたちこめます。香りと見かけに一瞬ひるみますが、

食べてみます。

なかはほろほろとほぐせるやわらかい骨付きお肉‥‥‥わたしの食べたのはヤギの煮込みだったらしい。

旨くておつゆまで飲み干してしまいました。

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小籠包みたいな蒸籠ものもかかせません。

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てきぱきしたお姐さんの手さばきに感心しますが、

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もちろん味も文句ありません。

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そんなこんなで食べ歩き、

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ふと気がついたら、お腹がぷよぷよするみたい。あたりまえですよね。

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これだもん♪

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by march_usagi | 2018-05-12 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

雨の九份(じぉうふぇん)

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台北がこんな天気ですから、

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山間の九份は雨でした。


わたしとしては、

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こんなノスタルジックな雰囲気を期待していたのですが、

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いやいやひとの波がそんな感傷吹きとばしてくれます♪

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どこの店も、どこの路地もひとでいっぱい。

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決まりですから、長い行列に耐えてお茶もいただきました。

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ここが見どころという建物も拝見しました。


にしても、

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この人ごみで感慨にふける余裕なんかはありません。


わずかに宵の、

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カメラのレンズのなかにだけ、

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はるかな夢とまぼろしとが、写りこんだような気がいたしました。


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by march_usagi | 2018-05-05 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

四千年の故宮

「台湾に行ったら、やはり行くべきだよ」

古い友人にも云われたことだし、メトロとバスとを乗りついで、

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「國立故宮博物院」を訪ねました。

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出迎えてくれたのは鈴をつけたタマ‥‥‥いえ、文字どおりの唐獅子です。

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てっきり撮影禁止だと思っていました。

なので、ロッカーにカメラをしまい、手ぶらで入場‥‥‥

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でも、スマホで撮るのはかまわないみたい♪

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有名な翠玉白菜と肉形石はさすがに人だかりがすごくて、ながされるままに眺めるだけ。

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でも銅器や、

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陶磁器は、ゆっくり観ることができます。

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観ているうちになにやら心がおちつかなくなりました。


いまわたしはすごいものを観ているのではないか、

目のまえにあるものはそれこそ世界の宝ではないか。

漫然と観ているだけでよいのであろうか!

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いくつもの部屋を出たり入ったり、‥‥‥

当初1時間くらいのつもりが軽く3時間、

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ふらふらになって館外にでると、陽はすっかり落ちておりました。

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出てから知ったのですが、館内は撮影禁止ではありませんでした!

単にフラッシュや三脚での撮影、それに自撮りがダメなだけ、


手もちでフラッシュさえ焚かなきゃいいんだって!


がっくりきましたが、‥‥‥案外それでよかったのかもしれません。

本気で撮りはじめたら、それこそきりがなかったと思うのであります。

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ただし、お肉と白菜はこっそりおうちに連れて帰ってまいりました。


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by march_usagi | 2018-04-21 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

のんびりするのだ、台湾旅行

とりたてて目的があったわけではありません。


切り替えというのも大げさだけれど、ここらで軽く気分をかえたい。

そのためにも、まずはのんびりしたかった。


おいしいものを食べられて、

気楽に、異邦人の気分を味わえる‥‥‥これは台湾に如くはない。

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二度ほど現地を旅した娘が、今回も先導してくれました。

次男もくわわっての小さな旅‥‥‥宿と飛行機の便のほかには、はっきりしたスケジュールもありません。

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朝ごはんはホテルでとらない、

そんな風にきめました。

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街の食堂で粥をとり、知らないおかずを添えて食べる‥‥‥予期しない味の相性に驚きます。

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日本と違うのになぜか懐かしい街角をあるき、

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気になったら食べてみる。


言葉が通じなくても気にしません。いざとなれば漢字があるじゃないか。

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わずか四日ですから、たいした旅ではありません。

ただ気ままに異国の空気にひたっている‥‥‥それだけで心は和らぎます。

やはりのんびりしたかったんだな、

‥‥‥そう思いました。


そんな旅、ちょっとだけご紹介します。


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by march_usagi | 2018-04-14 00:14 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

憑きものおちて夏休み

旅の記録を書きおえたら、憑きもののおちたような気分になりました。

さして長い旅でもない、わずか9日ばかりの旅程でしたが、

ずっと心にかかっていたものが晴れたような、

思いだせなかった顔と名前がすらりとでてきたような、

そんなさっぱりとした心もちとなっています。

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たぶん、心のルーツを観たかったんでしょうね。

極東の島国に生まれながら、わたしたちはずっと西洋文明のゆりかごで育ってきた‥‥‥

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ことばや習慣は東洋のものでありながら、思考や認識、価値観の多くをギリシア以来の西洋文化によっている。

わたしはいったい誰なんだろう?

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そんな心のルーツが、少しだけ見つかった気がします。

もうひとりのお祖父さんに会えたような気分、かな。


そうか、そうか、やっぱり世界がふるさとだったんだね♪

きっとそう納得できたのだと思います。


すっきりしたところで、ブログはちょびっと夏休み‥‥‥

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気分いれかえたら、またはじめますね。

では‥‥‥


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by march_usagi | 2017-08-05 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

ギリシアの博物館で考えたこと

ギリシアでは、はっとするような美しい顔にであいます。

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単純に美人の多い土地柄なのかもしれません、

‥‥‥日本にもありますよね、秋田とか青森とか‥‥‥

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でも博物館を歩いているうちに、ほかに理由があるのではないかと思いはじめました。

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ひょっとして世界の「美」の基準はここでつくられた‥‥‥ギリシアの土と人とを原料として。

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ここに生きた人々をモデルに像が彫られ‥‥‥

人々がそれを「美」とよび、

「世界の美」の基準とした。

云ってみれば美のデファクト・スタンダード‥‥‥

だからギリシアのひとは美しく見える、そんなことではなかったろうか、と‥‥‥

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戯言は別にしても、作品の完成度は恐るべきものがあります。

わたしたちの島にようやく栽培と粗末な土器とが根づこうとしていたころ、

この地の文化はこんなレベルに達していました。

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ただわからないのは、ここまで完成した美が、その後のヨーロッパですっかり影をひそめてしまったこと‥‥‥

暗黒の中世をとおしてヨーロッパの美術、とりわけ絵画は稚拙としか思えないようなレベルを低迷します。

おそらく一千年にもおよぶ惰眠‥‥‥これはどうしたことでしょう。

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古代の水準が再現するには、じつにミケランジェロまで待たねばなりませんでした、‥‥‥

宗教でしょうか、政治でしょうか?

あるいは人々の目が、地面しか見なくなったのか‥‥‥

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館内にはひたすら壺を展示した部屋もありました。

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いかにもギリシアらしいいきいきとした、しかも巧みにデザイン化された描画、

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でもよくみると、精緻につなぎ合わせ、復元されていることがわかります。

断片のかけたところは現代の筆と技とで復刻している。

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ギリシアで印象深いのは、文化を保存し、復元し、未来へ伝えようとする気の遠くなる作業が、地道に黙々とつづけられていることです。

パルテノンでも、デルフィーでもそうでした。

作業を担っているのは、きっと無数の研究者、学芸員、作業員なのでしょう。

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ギリシア文化は過去のものか‥‥‥

ひとことでこたえられない疑問です。

でもそう考えるわたしのなかにすら、ギリシアに起源をもつ思考や美意識はながれています。

死んでなどいるものか‥‥‥やはりそんな声がきこえました。

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一歩外には、アテネの青空がひろがっていました。


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by march_usagi | 2017-07-29 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(4)

デルフィーは世界の中心

世界の真ん中はどこにあるのか、

神々は世界の両端から二羽の鷲をはなちました。

鷲たちの出合ったところ、そこが中心であり、デルフィーであったと‥‥‥


デルフィーはアテネから120キロ、深い山のなかにあります。

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北へむかう道を西におれると、しだいに山深くなってきます。

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糸杉は、ゴッホの創造の世界で燃えあがっていたとばかり思っていたのですが、

このあたりごく普通にみられる木なのですね。

でも見なれない眼には、なにか燃えあがる情念のようにも見えてきます。

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そしてデルフィー‥‥‥


蜜蠟と羽根でできた神殿。

女神官が舞い、唄い、生贄をささげ、神のことばをつげたという、

のちにアポロンの神託の場所となりました。

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祭壇は草のあいだに眠っていました。

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ここにくるまで、ギリシアの神々は活字にすぎませんでした。

それは遠い架空の絵空事‥‥‥そうわりきっていたものが、とんと躓きます。

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まぎれもない石の舞台、

人々は、ここで神の声をきいていた‥‥‥

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見あげれば、焼けこげた山塊がせまります。

それは神々のやどりたもう山肌‥‥‥

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かつんかつんと鑿の音に目をやると、

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修復作業の女性がいました。

石灰質の山塊ですから、場所により遺跡は厚い石灰層で覆われてしまいます。

それを鑿一本で掘りだそうとしている‥‥‥頭のさがる作業です。

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遠い極東の島国からきて思います。

わたしの思考のルーツはなんだろうか?

東洋なのか西洋なのか、近代なのか古代なのか?

ただその深いところに、かすかながらギリシア文明のこだまを感じる。

この地にたてばはっきり聞こえる。

ここにきたのは、それを確かめたかったからに違いない。

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目をやれば照りつける陽光にギリシアの大地が広がります。

そう、やはりここは世界の中心なのかもしれません。


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by march_usagi | 2017-07-22 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

古代アゴラでとける謎


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中学校か高校かで、ギリシア建築の様式を習いました。

ドーリア式とかイオニア式とかコリント式とか‥‥‥

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実物を目の前にすると、

そんな名称憶えたって意味なかったな、って気になります。

それより気になることがある。

口にすると莫迦にされそうで云えませんが‥‥‥

うーん、どうしよう、

でも云わなければ話つづかないし‥‥‥

というわけで白状しますが、

ギリシア建築でずっと謎だったことがありました。

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屋根です。

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教科書や観光本にのるギリシアの神殿‥‥‥どれも屋根がない。

古代ギリシアの建築物には屋根がなかったのだろうか?

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旅のあいだ、ギリシアはずっと晴れでした。

雨の少ない土地ではあります。

降水量は日本の5分の1

だから屋根いらないのかな?

それとも神々はオリンポスの山上だから、声とどきやすくしたのかな?

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アテネの朝はひともまばらです。

早起きして、アゴラをめざしました。

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まず、ローマン・アゴラ。

こちらはローマ時代の比較的新しい遺跡、

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塔に刻まれた8体の風の神が有名です。

おめあての古代アゴラも、

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少し迷いましたが発見できました。

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アゴラとは古代の市場のこと、

アクロポリスのふもとに広がる、商いの広場でした。

神殿付属商店街、ってとこでしょうかね。

政治や哲学もここで語られました。

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もっともアクロポリスとちがって、外国人にはあまり知られていないみたい、

人影はまばらで、かわりにカササギがめだちます。

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カメものんびり草を食んでいました。文字どおりギリシアリクガメ、ってやつでしょうか。

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この古代アゴラには小ぶりの神殿が残っています。

ゼウスの子分で、鍛冶屋の神さまだったヘパイストスを祀ったといわれていますが、

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見あげたら‥‥‥屋根がある。

なんだ、あるじゃんっ!!!

あとで調べたら、国中でこの神殿が一番損傷少なかったんですね。

だからいの一番に復元作業をおこなった。

当然のごとく、屋根はあった。初めからあった。

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そうか、そうか、屋根はあったんだねぇ。

あたりまえだよね、日光暑いよね、虫はいるよね、たまにゃ雨だって降るよね。

ただ重たいから、長いあいだにみんな落っこっちゃったんだ。それだけだったんだ。

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ちなみに古代様式をモチーフにした現代の建物には、みんな屋根付いています。

なきゃ、いられませんよね。

古代だって、おんなじです。

かくて、60年来いだいてきたおバカな疑問は氷解しました。

めでたいというか、くだらないというか‥‥‥

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それにしても、美しい建物です。

屋根がとても似合います♪


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by march_usagi | 2017-07-15 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

アクロポリスの丘

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これを観にきたんだな、と思いました。

思ったよりはるかに険しい崖のうえにそびえたつ神殿‥‥‥アクロポリスです。

子どものときから心にきざみこまれたすがたでした。

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息が切れるような傾斜をのぼり、

視界が晴れたところに

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神殿の門が立ちはだかっていました。

ここから先がアテナの神域です。

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大きな姿でした。

ほとんど柱だけでありながら、堂々と、神々しくそそり立つ‥‥‥

これを観にきたんだ、と再び思いました。

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神殿は修復の最中です。

痛々しいくらいにはりめぐらされた工事の足場‥‥‥何年も、何十年も、ことによれば世紀を超えるという気の遠くなるような作業がつづきます。

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長い工事のあいだに、カササギが巣をかけていました。

子育て中らしく、忙しく出はいりをくりかえします。

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エレクティオンの少女像‥‥‥

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アテナの見おろすギリシアの街‥‥‥

これを観たかった。こうして観たかった。

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上空で鳥が舞います。

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急降下して眼下の街を切りさいて‥‥‥

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チョウゲンボウです。

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アクロポリスの切りたった崖は、ハヤブサやチョウゲンボウに安全な巣と絶好の狩場をもたらすのでしょう。

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そしてそれはこの地のもうひとつの顔を教えてくれます。

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パルテノンは、神々の舞台であっただけではありません。

海をみはり、戦を構える要害の地でもありました。

遠くペルシアとの、オスマンとの、そして近代の戦がありました。

この街は眠っていたわけではありません。

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夕暮れちかく、海はかすんで見えません。

でもこの先にオリエントが目覚めている、そんなこと考えました。


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by march_usagi | 2017-07-01 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)