しずかなとき
しずかに時がながれていきます。

会社をやめて4ヵ月がたちました。
凍てつく大気が、初夏の陽ざしにかわりました。
日々やることはあるけれど、やらねばならないことはそんなに多くない。

会社はきれいに去ることができました。
重い責任から少しずつはなれ、
最後はごく軽い、みんなの日々をささえる業務で終えることができました。
仕事や会社を思いだすことはまずありません。
ただ夢はみます。
夢のなかで、かつてともに働いたひとたちと、仕上らないことを仕上げようとしている。
でも、それも少なくなりました。

下の息子が家を出てから、納戸がわりになっていた部屋を片づけました。
北むきの角部屋‥‥‥

でも窓から梢がのぞめます。
家人がいないとき、
あるいはものが書きたくなったとき‥‥‥
しばらくこもります。雨の日はとりわけ。

いい散歩道も見つけました。
季節がよければ蛙の声もきかれます。

イヌがいたらいいなぁ、と思います。
でもつないで歩くのは哀しいし、
子どものときのように、なにもつけないイヌが走りまわるのをみたい‥‥‥

今年はぬか漬けの入れものを用意しました。

たまった水を抜く小さな瀬戸物もついています。
鍋ものが恋しくなるころまで、カブやキュウリを漬けこみます。
自分できめた日課です。

そして夜がくる。
ふるい友だちとすごすのは楽しいけれど、それは特別のとき、
いまは、‥‥‥
しずかに更けるのがあたりまえの日々となりました。
羨ましい限りです。
暇と金があると悪さをしたくなるものですが、求道の心構えがある兎様には関係の無い事。
私ならひょっとしたら危険かも。
死ぬ迄暇になりそうにないのもしんどい気がしますが。
ネギボーズ?良く撮れていますね。