幸せの二眼レフ
家を整理中の知人から、古いカメラをいただきました。
お父さまが使われていた二眼レフです。
上のレンズでピントを合わせ、下のレンズで撮影します。
60×60(60×70)サイズの、ブローニーと呼ばれる中判フィルムを使用します。
フィルムの装填部分‥‥‥
レバーを一回転させてフィルムを送ります。
カラーとモノクロのシャッター速度が指定されているのがおもしろい。
ピントは
左右にレバーを振る方式になっていました。
慣れると使いやすいかもしれません。
ファインダーの画像も思ったより鮮明で、悩むことはなさそうです。
昔のカメラらしく、
皮のケースにはいって、
レンズフードとフィルターもついていました。小さくてかわいい。
デジタルが隆盛となる以前、
中判カメラは、通常の35ミリとはレベルの違う、より高品質な撮影に使われていました。
わたしも娘の七五三に、中判の名機ハッセルブラッドを借りて撮影したことがあります。
ボシャッというシャッター音とともに、小さな幸せが写しとられました。
このカメラ、
ネットで調べたら、1955年発売の「ミノルタコード・オートマット」という機種でした。
生産台数はさほど多くないようです。
とはいえ当時最新鋭の二眼レフ‥‥‥
お父さまは、わくわくしながら幸せを写しとられたのだろうな、‥‥‥
そんな風に思いました。
子供の頃、近所の人に触らせてもらい、撮影させてもらった事があります。
可成りの高額品だった筈です。
ン十年前、中古ですが蛇腹の大判カメラを買った事があります。
望遠も付けて。
高いフィルムと現像代で手放しましたが、このカメラもフィルム代が高くつきそうですね。
良い味が出そうですが。
デジタルのよさはフィルム代と現像代がかからないことです。
味のある写真は間違いなく撮れるでしょうが、やはりそれを考えると実用にはむきませんね。
オブジェとして楽しむことになりそうです。