アイフォンを一眼レフと比べてみた!
スマホのカメラは劇的に進化していました。
遅ればせながらiPhoneを買い、その性能に驚いています。
写真撮るならちゃんとしたカメラ‥‥‥
ケータイは、ほんとうになにもないときの記録用、と割りきってきましたが、
スマホになって、その考えは修正しなければならない‥‥‥そう思いはじめました。
試してみたら、
ちゃんと撮れてるじゃないか。
というわけで、iPhoneの実力がどんなものか、試してみることにしました。
比較してみようと思うので、最初は一眼レフで。機種はニコンのD700です。
コンデジは、リコーのGX100‥‥‥少しべたっとしますが、そこそこ追いついています。
iPhoneの画像はこれ‥‥‥ピンのあっている範囲が狭くなり、全体に赤みがのってきました。でも、単独で見れば、全く問題ありません。
ただ、ちょっと遠近をつけると、特性が表にでてきます。
ピュータのジョッキを少し離して置いてみました。一眼は105mmの軽い望遠ですが、距離感は自然です。うしろのジョッキがボケて、気持ちよい立体感がありますね。
コンデジは、大きさとしては自然ですが、うしろのジョッキがボケないので、やはり立体感が不足します。
驚いたのはiPhone‥‥‥こんなにも広角だったのですね。
広い範囲をとらえるので、遠くのものはより小さくなって内側にはいってくる。
ボケはもちろんでないので、大きさ感や立体感は期待できません。
ここで、ははんと思いました。
iPhoneの使い方は、たぶん近くの食べ物や物を単品で撮ることに特化している。
あるいは広い背景をいれた人物の記念撮影にむいている。
多少赤みがのるのも、人物の肌を生き生きと見せたり、食べ物を美味しく見せるためではないか。
つづいて屋外です。せっかく年間パスポートがあるので、ズーラシアに行ってきました。まず一眼の絵。
iPhoneは2〜3mの距離からです。「望遠」はかけていません。まぁそこそこの絵、ただハイライト部分はとんでいます。
やや浅いけれど、ここはやはりコンデジのほうが再現力は上かな。ディテールもしっかりあるし。
つづいて望遠系。一眼は、300mmの長玉‥‥‥距離は20m以上です。
iPhoneで思いっきり拡大してみました。全然うまくいきません。
ひとつには、対象のシロクマがつねに首を左右にふってピントが定まらないこと、
もうひとつは光学望遠レンズと電子式の望遠との物理的差でしょう。
所詮「望遠」といってもヴァーチャルなものでしかない‥‥‥ということなんでしょうね。
もうひとつ苦手なのが、ピントをえらべそうな点がたくさんある場合。
一眼ではうんと絞り込んで、パンフォーカス状態にし、中央を一点フォーカスで狙えばこんなふうに撮れますが、
iPhoneではどこにピントを置いたらよいかわからなかったらしく、このようにぼやけた写真になってしまいます。
予想外だったのは、暗い内側と極端に明るい屋外とがセットになった環境‥‥‥
一眼がうまく撮れるのは当然として、
iPhoneの絵も悪くありません。光の感じもつかめているし、人物も暗いけれどつぶれていない。拡大もある程度ききます。
コンデジだと、どうも臨場感がよくありません。ただ、人物を中心に考えると、これはこれであるんでしょうね。
昔、富士フイルムが「写ルンです」というレンズ付きフィルム(カメラとは呼ばせませんでした)をだしていました。
これ、確かに写りました。感度の高いフィルムで絞りこみ、1〜2m先から無限大までピントが合ったような写真が撮れたのですが、
iPhoneの写真もある意味似たようなコンセプトだと思いました。
いずれにしても、レンズはこんなものだし、
であれば、一番多用されるシチュエーションにあわせて、そこにふさわしい設計にする。
①まず、ひとりから数人の人物写真‥‥‥ピントよく、肌色の再現がきれいで背景も広めに写ってほしい。
②つぎは、食べ物やファッション‥‥‥メールやSNSに添付するので、質感、彩も大切でしょう。
③最後がなんとなくの風景‥‥‥ひとに見せたり、思いでにしたりする類ですから、なんとなく全体にピントがきているように写ってほしい。
逆に云えば、それ以外のシチュエーションは切りすてて機能を特化させる。
そんな道具なんでしょうね。
過信はしない。
それに向いたところで使う
‥‥‥そうすれば、実に便利な道具だと思いました。
持っている人は神の道具の様に思っている人が多い様です。
なるほど結構良い写真が撮れますね。
超便利なグッズである事は間違いないと思います。
ただ、家族の内3人分を考えるとガラケーは無茶に割安。
取り憑かれた様に触っている人を見ると寒気も。
デジカメは殆ど四,五年で壊れます。
基幹部分がいかれると新品の方が割安。
今のカメラもレンズ内にゴミが入って修理代が嵩むので新機種に替える予定です。
工房でも一眼レフの話が出るのですが、フィルムカメラより修理費が断然高いのが分かっているのでこちらも二の足。
良いカメラはCCDと違って暗い部分荒れませんが、レンズが少し大きめの下から二番目辺りを続けようかなと思っています。
神の道具なんかではさらさらありませんが、いろいろ広がることは間違いありません。(来週、使い勝手を少しご紹介)
割高であることも間違いないのですが、『老人特割』みたいなものがあって、多少安くなったようです。
「幸い」目が弱くなったので、「取りつかれた」ように触っている根気はありません。情けない‥‥‥♪
カメラは本業が映像屋だったもので、一眼でないと撮った気になれません。‥‥‥ので、こればかりは仕方ない。
酒とならぶ道楽ですね。