柚子こしょうのひそかな悦び
柚子こしょうにやみつきとなっております。
唐津が故郷のお友だちから初めていただいたのですが、いろんな料理に試して風味のよさに感動しました。
こちらでも手にはいらないものかと探したら、GABAN に製品がありました。
ですが、いただいたものとはどうも趣が違う。
あらためてお友だちが帰郷したときに、同じものを買ってきていただきました。
よく見るとメーカーでなく、個人名のラベルが貼ってある‥‥‥秘密はここいらへんにありそうです。
ネットで調べたら製法はいたって簡単なようで、
柚子の皮と青唐辛子を細かくきざんですりおろし、塩と柚子のしぼり汁を加えて熟成させる‥‥‥それだけのこと。
なるほど、
どうやらおいしさの秘密は、「家伝の調法」=加減にあったようです♪
アップにすると材料のつぶつぶがはっきりわかります。
きざみ加減とすりおろし加減が微妙なんだろうな。
それとたぶん「塩」がちがうと思う‥‥‥塩の味がくっきりと引きたっています。
鍋はもちろん、豚汁にはもはや欠かせない!
イカの刺身は、生姜がベストと思っていたのですが、これはトップをうかがいます。
肉類とも相性がよろしい‥‥‥塩味が効いているので、ほかの調味料がいりません。
さてこの柚子こしょう、「こしょう」と書きながら、原料が唐辛子なのに違和感覚えた方もいらっしゃったかと思います。
これは九州に残る「古語」なんだそうで、もともとこの国で「こしょう」という名称は唐辛子をさしていたとか‥‥‥
それがいつのころからか柚子とつるんで、故里の味として根付いていったようでありました。
「青」唐辛子の代わりに「赤」唐辛子を使ったこちらの製品もありまして、これだと原料が唐辛子と、すんなり納得できます。
おもしろいので、いろいろ試してみました。
中華系もいけます。
からしより、こちらのほうが好きかも。
焼き魚との相性も抜群。
臭みをおさえて、魚の味をぎゅっと引き締めます。
さて、ひととおり試してみたけれど、なにが一番あうだろう?
わたしの一押しは、
実は白いご飯!
柚子こしょうのおいしさは、香りでひきたった「塩」のおいしさ‥‥‥
だからお米との出会いは、一番シンプルにその長所をひきだせるような気がする。
お手にはいったら、ぜひお試しください♪
柚こしょうは美味しいとよく聞きますが、身近に食した人が居なかったので余り気にしていませんでした。
何にでも合うとか。
魔法の食材ですね。
家内にプッシュしてみます。
一番美味しそうなご飯ですが、腹回りの為減らしているのが辛いです。
柚子こしょうはかなりエキセントリックな食材なので、実は万能ではありません。
味の濃いものには堂々とわりこんでうまさを引き出しますが、微妙な味付けの場合、元の味を抹殺してしまいます。
ブログでだしたものには、上方の料理のように、だしを主体にしたほのかな味わいのものは避けてあります。
多分関東と九州のように、濃い味主体の料理に合うのでしょうね。ご家庭ではひょっとしてお口に合わないかもしれませんが、その節はご容赦ください。
ちなみに、宿酔の朝の茶漬けにはどんぴしゃの調味料です♪