都会の不気味
巨大なミュージアムかテーマパークのような世界を現出します。
わたしが生きてきたのはまぎれもない大都会
わたしはその兵士であり、
気まぐれな消費者でした。
どんなに田園にあこがれて、野山の自然を賛美しても、
所詮わたしは都会から離れて生きられない。
とはいえ、都会にはいつも見慣れたものがあるとは限りません。
地下のホームには、古代の廃墟のような侵食があり、
永遠に陽のささない地底に緑の植物が繁茂している。
高速道路の直下には時代に置き去りにされた道がつづき、
何十年も昔の栄華がひょっこり息を吹きかえします‥‥‥
ここはいったいどこなのだろう?
都会は生の巷‥‥‥
されど堕落と荒廃が待ちかまえるところ‥‥‥
都会はやはり‥‥‥不気味です。