子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
by march_usagi
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もしも

もしもあなたが、
この国と暮らしを守るため、
あるいはテロリストや、理不尽な国の要求に屈せず、世界の秩序を維持するため、

若者が銃をとり、
海のかなたで戦うことがやむを得ないと思うなら、

そして大義を全うするために、犠牲がでるのはときにやむを得ないと思うなら、
この本を読んでいただきたい。
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  「兵士は戦場で何を見たのか」デイヴィッド・フィンケル著 亜紀書房

自由と民主主義をかかげて異国の地に降りたった若者を、
銃と爆弾がどのように切り裂くか教えてくれる。
両脚と片腕、もう片方の腕も手首から先を失い、両耳をなくし、全身やけどで生きなければならない兵士、
頭を撃たれた仲間を背負い、口にながれこんだ血の味を忘れることのできない兵士、
なぜ助けてくれなかったかと、繰りかえし死んだ戦友の幻影にうなされる兵士、

そしてついさっきまで冗談を云いあい、その瞬間に息をしなくなった若者‥‥‥

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  「帰還兵はなぜ自殺するのか」デイヴィッド・フィンケル著 亜紀書房

イラクとアフガニスタンに出征した米国軍は200万人、
7千人が帰ってきませんでした。
帰還できた若者も、その四分の一が肉体か精神、あるいは双方に深刻なダメージを負っています。

しかも傷つくのは当の兵士だけではありません。
妻も、恋人も、子どもも、親も、かつての暮らしを取りもどすことはできない‥‥‥愛するひとを失うだけでなく、自分自身の心さえ失っていく家族たち‥‥‥。

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もしもあなたが、
「積極的平和主義」なることばを信じ、同盟国とともにわたしたちを、兄弟を、息子を、孫を戦場に送ることもやむを得ないと思うなら、
そしてきたる選挙で、政権党とその同伴者に票をいれようと考えているのなら、

どうかその前にこの2冊の本を手にしていただきたい。
そう心から思います。
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by march_usagi | 2016-06-25 00:00 | 秘密の本棚 | Trackback | Comments(2)

このそば好きだな‥‥‥「坊ノ上 なむいち」

鳥を観にいく遊水地の近くに、
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「うまい蕎麦屋があるから、行かないか?」
中学時代の友人にそんな誘いをうけました。
そうこられたら断るわけがない、

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相鉄のゆめが丘から車で5分、歩けば15分くらいのところにお店はあります。

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おどろいたのは店主が同級生だったこと‥‥‥
ちょっと手が空いたので、ほんとに久しぶりの対面‥‥‥中学卒業以来だから50年近いかな。
家業の酒屋を継いだのは知っていましたが、
こんな展開していたなんて、夢にも思いませんでした。なんともうれしい出会いです。

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そばは、とりよせた蕎麦の実を自分で粉にして打った十割そば。
十割なのにポソポソしていないのは、蕎麦の実の吟味と、
ひき方の違いだとか‥‥‥香りのあるいいそばです。

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製粉には石臼を使っておりまして、こうこだわらなければほんとにいいものは産まれない。
かつては柔道でブイブイ云わせていた時代もあったけれど、
いまは繊細な味づくりに精魂かたむけているようです。
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お店の名は「坊ノ上 なむいち」さん、
そばが売り切れたら閉めてしまいますので、
行くときは余裕もって出かけた方がいいかもしれませんね♪
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by march_usagi | 2016-06-18 00:00 | おいしいもの好き? | Trackback | Comments(4)

蔵と稲

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土蔵を見ると、お金持ちなんだな、って思ってしまいます。

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ひと昔前なら千両箱が山と積まれ、
最近ならなんでしょうね、債券、株券や書画骨董の類、値打ちものの花器や食器なんかがわんさかわんさか‥‥‥

そんなこと話していたら、農民生まれのディレクターから、
「ちがうよ、うさぎ。 蔵にいれるのはまず種もみ、味噌醤油、それにおカイコだ」
と云われてしまいました。
土蔵は暮らしのキーグッズ、キーフーズをしまう日常的な倉庫だったそうで‥‥‥そりゃそうですよね。
映画の観すぎだったようであります。
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「土蔵の修復工事するんだけれど、観にこない」って話にホイホイのって、
栃木県は佐野市を訪れました。
フレスコ画の大野彩さんが作品の保管に借りている土蔵ですが、
いたんだ外壁を伝統的な手法で修復しようという計画。 費用は家主の吉澤石灰工業さんが負担されました。
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工事では、「本体構造と内壁を生かしながら」外壁を新調します。
壁の骨組みは十字に組んだ割竹‥‥‥わら縄と麻縄で固定しますが、その縄目のなんとも美しいこと。

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作業は、この竹の骨組みを泥でうめることから始まりますが、
もちろんただの泥ではありません。

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粘土質の土に稲わらを大量に混ぜこみ、水でこねて寝かせたもの、
柔らかい稲の繊維がカオスにからんで、粘り強い壁材を醸しだします。

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詰めこんだ土の面に靴紐のように縄をかけ、しっかり締めてから埋めこみます。
ビルの鉄筋は硬さが生命ですが、土蔵の竹組とわら縄は柔構造‥‥‥

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若い方がいっぱい来たので、壁はみるみる塗りあがります。

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仕上げはもちろん本職の左官屋さんです。とんと見かけなくなった伝統の技でありました。

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修復はこの作業で終わりではありません。
自然乾燥のあと、今度は縦に竹をいれてもう一度塗り、さらに乾燥させても一度塗り重ね、最後に白い漆喰をかぶせてようやく完成、
今から一年後という先の長い話でありました。

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あらためて感心したのは稲わらのこと、

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脱穀後は縄だの俵だの草履だのになり、
もみ殻と一緒に燃料にも使う、堆肥にもなりますね‥‥‥
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お米と種もみをわらの俵に詰め、泥とわらの土蔵に大切にしまってあげる。
箱入り娘を親兄弟で守っているみたい‥‥‥

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稲づくりは循環と再生の文化、
消費しか知らないわたしたちの暮らしを、ちょっぴり見直したくなりました。
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by march_usagi | 2016-06-11 00:00 | 匠のおしごと | Trackback | Comments(2)

これは詩なのか、小説なのか‥‥‥『優しい鬼』

「詩」がなくなってどれくらいたつだろう。
短歌、俳句の長い歴史を経、明治以降の現代詩の流れのなかで、人びとは確かに「詩歌」を身体の一部としてもっていた‥‥‥そう思うのだけれど、
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わたしたちの日常に、いま「詩」はありません。

自分自身を省みれば、「詩」に強く惹かれたのはせいぜい高校のころまで、
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光太郎や朔太郎に心ゆすぶられた記憶はあっても、

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丸山薫以降、気になる詩人との出会いはほとんどありませんでした。

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現代はリズムも旋律もない時代、‥‥‥つまりことばの音楽を必要としていない、そんな時代なのかもしれません。

そんな諦めに似た思いを、気持ちよく覆してくれたのが、
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『優しい鬼』、
レアード・ハントの小説でした。

「むかしわたしは鬼たちの住む場所にくらしていた。わたしも鬼のひとりだった‥‥‥」

暮らしはじめた夫が、騙り屋の暴君だと悟ったときから女性の運命は狂いだし、
夫の不倫を見せつけられて、今度は女性の「鬼」がたちあがり‥‥‥それはまたあたらしい「鬼」をうんで‥‥‥

時代も語り手も入れかわり、どちらかというと悲惨で陰惨な話なのですが、
そして登場人物が白人なのか黒人なのか、
奴隷なのか子どもなのか、判然とせずにひろがっていくのですが、
読みおえると心に音楽が鳴っています。

「ひとりの男が上着のポケットに黒い樹の皮の切れはしを見つけてそれを捨てるのだけれど、つぎに上着を着るとやっぱりまたそこにあるのだった。井戸に捨ててもやっぱりそこにある。暖炉にほうりこんでもやっぱりそこにある。男が金ヅチでたたくと、樹の皮は目をあけて男を見た。そして樹の皮が目を閉じると、男はそうっと持ちあげて上着のポケットに入れ、以後はどこに行くにもかならず持ちあるくようになった」

これは「詩」‥‥‥小説ではありません。

翻訳は柴田元幸さん‥‥‥ブコウスキーやポール・オースターなどを専門に、美しい翻訳では定評のある方です。
ただ、翻訳だけでこの本の音楽性はうまれない、
たぶん、原書と翻訳がともに優れて詩的なのだろうと思うのです。
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同一の作家・翻訳家で、以前にこの本を読みました。
もう一度読んでみました。

ひとり暮らしのノアは、愛する女性をもっていたらしい。
女性はどこか少し壊れていて、ノアも少し壊れている。誰もかれもが優しいが、その優しい人びとが、ノアから愛するひとを引き離す。

『優しい鬼』と同じように時間は行き来し、なぜ愛するひとと引き離されたか、次第に悲しい真相が浮かびでてきます。
やりきれないほど美しく悲しく恐ろしいお話、
そう、これも詩‥‥‥小説ではないかもしれません。

現代に純然たる「詩歌」は受けいれられないのかもしれない。
しかしひとの乾いた心は、どこかにリリシズムを求めつづける‥‥‥
そうした願いにこたえられる、ふたつの本の紹介でした。
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by march_usagi | 2016-06-04 00:00 | 秘密の本棚 | Trackback | Comments(2)