子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
by march_usagi
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マルローと『王道』

アンコールを訪ねたのは、たぶん40年前に読んだこの本のせいでした。
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フランスから遺跡調査にきた青年クロードが、自己の影にとりつかれた冒険家ペルケンとインドシナの密林を、毒虫や害獣、恐ろしい部族たちの襲撃をかいくぐりながらも走破し、何百年も前の王たちのつくった都アンコールで、法外な価格で取引される彫刻像を盗掘するという話‥‥‥
もちろん行為そのものはクメールの遺産を盗みとるという不届き千万なものですし、作品を貫くヨーロッパ人優越のオリエンタリズムもいま読みかえせば我慢できないほど鼻につく。
けれど文明をひと飲みにするような圧倒的な生命の氾濫のなかで、人間の「生」の意味をつかむために自分の命さえ賭けてしまうペルケンの おぞましいといってもいいほどの執念と存在感には深く心を揺さぶられたものでした。
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作者アンドレ・マルローが実際にカンボジアの密林にわけいり、遺跡のレリーフを盗みだそうとしたのは今から90年ほど前のこと‥‥‥

その後第2次世界大戦、フランスからの解放と独立、ベトナム戦争、恐怖政治につぐ内戦と クメールの地は激動にさらされつづけます。
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恐ろしい歴史は今日ようやく終末をむかえましたが、国土と人々の心に刻まれた傷跡が消え去るにはまだ長い年月がかかることと思われます。

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不思議な笑みをたたえたこの浮彫こそ、若き日のアンドレ・マルローが盗みだそうとした女神像‥‥‥彼はこれを「東洋のモナリザ」と呼びました。
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by march_usagi | 2012-08-25 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

鎌倉 佐助稲荷

佐助稲荷の「佐助」はてっきりひとの名前だと思っていました。
真田幸村の家来に猿飛佐助という忍者がいらっしゃいます。ま、この方ではないとしても、そんなに偉くないひとが個人的に建てた神社くらいに思っておりました。
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昔、高校の恩師に「無知は罪だよ」と諭されたことがありました。罪にはならないとしても、やはり知らないということは恥ずかしいことです。
なんと「佐助」の「佐」は「すけどの」の「すけ」‥‥‥若いひとにはなんのことやらさっぱりでしょうが、右兵衛権佐(うひょうえごんのすけ)の「佐」(すけ)でありました!
右兵衛権佐は朝廷の官職の名前でありまして、具体的に有名なのは源頼朝です。頼朝は配下の御家人たちから、親しみと畏れないまぜに官名の最後の文字をとって「佐」殿(すけどの)と呼ばれておりました。つまりこの佐助とは、「佐」殿を助ける、という意味。
伝承によりますと伊豆に配流中の佐殿の夢枕に稲荷大明神がお立ちになり、挙兵すれば天下がとれるぞよと託宣されたとか‥‥‥その恩に報いるために畠山重忠が建立したと伝えられる‥‥‥まことにありがたい神さまです。

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でもそんなスケールの話のわりに、お社はいたってつつましい。
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偉ぶった感じは微塵もありません。

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かわりに目をひくのは境内をうめる無数のお狐さまです。
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京の伏見のお稲荷さまにもお狐さまはたくさんいらっしゃいますが、頂上のあたりが開放的なせいかあまり恐ろしくはありません。
でもこちら佐助稲荷のお狐さまは、地形もあってかちょっと力がこもってらっしゃる。

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しつこいヤブカに悩まされながらお狐さまとお話していると、なにやら時間がとまったような気がしてまいります。
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by march_usagi | 2012-08-18 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(4)

お盆

祖霊への親しみは、この国の信仰のあり様を特徴づけているように思われます。
怖れとも畏れともちがう、死者へのいとおしみに似た心遣い‥‥‥
だから迎え火をたき、「お帰りなさい」とむかえるのでしょう。
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わたしの家でも、お寺さまをよぶことはありませんが、提灯を飾り香を焚き、父や母、先に逝った兄弟たちをしのびます。
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でも電車はすいてるし、電話もかかってこないので、この時期会社は休みません。
お盆大好き♪
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by march_usagi | 2012-08-11 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(4)

肉食うさぎ

ご近所のお肉屋さんに頼まれて、カツやフライの写真を撮っています。
なにもしなくても充分おいしそうなひとたちですけれど、少しだけ工夫をして撮ってみました。
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撮っているあいだにも美味しそうな匂いがいっぱいたちこめて、目がくらくらしてきます。
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つけあわせのサラダも用意していただきましたから、ほとんどレストランにきたみたい。
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撮った写真はポスターに‥‥‥
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ついでといってはなんですが、こちら遠く紀伊の國からやってきた熊野水軍の皆さん。
晩酌に欠かせない方々です。
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ケースで買っているのですが、いつの間にかなくなっちゃう。
~『本格米焼酎 熊野水軍』和歌山県新宮市船町3-2-3  尾崎酒造

そして撮影が終わると、お待ちかね、お食事の時間。もちろん熊野水軍の援軍つきです。
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そう、私は肉食うさぎでありました♪
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by march_usagi | 2012-08-04 00:00 | おいしいもの好き? | Trackback | Comments(4)