子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:道ばたの神さま( 14 )

再会の神さま

懐かしい神さまと再会しました。

だいぶ前のブログ『賽の神』で、「父が半世紀前に撮った」写真としてご紹介した庚申塔、
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公団の建設や、道路の拡幅工事、新しい道路の建設がつづき、
すっかりお隠れになったと思いこんでいたのですが、

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健在でいらっしゃることが判明しました。

以前は小高い塚の上で目についたのですが、
いまは道路と同じ平面、しかも引っこんだ位置にあるので、目にはいらなかったようです。
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こちら半世紀前の青面金剛。

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そしてこれは今回おさめたもの‥‥‥
三猿や邪鬼の表面にこすれたようなあとはあるものの、めだった損傷はありませんでした。
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垂直に立てられなかったのがちょっと残念ですし、以前5基あったように見えるのが3基のみ、
敷地の制約と思われます。

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庚申塔の基部には、おそらく建立に功のあった方たちの姓名が刻まれていました。
このあたり、山田さんが多かったのですね。
江戸時代は、庶民に「姓」がなかったといわれますが、
わたくしの持論では、単に公に名乗れなかっただけで、実際にはほとんどのひとが持っていたと思っています。
これもその傍証のひとつ‥‥‥
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建立年は「宝暦甲戌歳」と読みとれますので、西暦だと1754年、
美濃で郡上一揆の起きた年、ときの老中は田沼意次でした。
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by march_usagi | 2016-05-14 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(2)

朝比奈の切通し

鎌倉幕府は防衛と物流のため、周囲の山にいくつかの掘削路を築きました。
俗に鎌倉七口、とよばれています。
そのひとつ朝比奈切通しは、鎌倉の東端、十二所の谷から始まります。
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道標(みちしるべ)は道祖神‥‥‥後代の人々が土地の境としておいたものでしょう。

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ご覧のように、古くは「朝夷奈」と表記するのが普通だったようです。

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地下水の多いところを掘ったせいか、冬場の乾燥した季節でもじめじめとぬかるんだ道がつづきます。
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沿道に碑や石仏のたくさん見られるのは、嬉しいところ

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岩肌をくりぬいて斎場にしています。

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ちょっとした磨崖仏が掘られていました。

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岩を鑿で削った跡。
鏨(たがね)の形がくっきりと刻まれています。
石工たちの労働が、岩盤に馬の駆ける道をひらきました。
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伝承によれば、道の掘削を命じた北条泰時もみずから石を運んだとか。

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朝比奈切通しは政庁から見て不吉な丑寅の方角にあたります。
その出口を守護する熊野神社。
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神社を過ぎれば終点も間近です。
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鎌倉側同様、六浦口の土地の境には石の神さまたちが勢ぞろいされていました。

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有料道路の下をくぐると見慣れた県道‥‥‥六浦から金沢へむかう道です。
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そして金沢といえば称名寺‥‥‥執権北条氏の菩提寺でした。
つまり朝比奈切通しは、幕府の政庁と北条氏の聖地とを結ぶ、権力と信仰の道でもあったわけです。
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称名寺の丘を登れば海むこう、房総半島が姿を見せてくれました。
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by march_usagi | 2014-01-11 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(2)

秦野を歩く

秦野はタバコの特産地でした。
しかも『神奈川県の道祖神調査報告書』によれば道祖神の数も多い。
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これはきっと畑の辻毎に、石の神さまがぞろぞろ待っていらっしゃるに違いない。
なんてイメージで家を出ましたが‥‥‥秦野でタバコが名産だったのははるか昔、せいぜいわたしが小学生のころの話。
今は新興住宅地が、駅のすぐそばまで迫っております。こんな場合、闇雲に歩いても道ばたの神さまには出会えません。まずは神社を探します。

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農地や山林を宅地にした場合、邪魔になった道ばたの神さまは、運がよければ近くの神社の境内に祀られます。
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ありました。境内の一角にきちんと整列されていらっしゃいます。

発見できない場合もあります。
『調査報告書』に記載された所在地が名水公園となっており、その周辺を念入りに探したのですが発見できませんでした。
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なれば、とすぐ近くの神社をあたってみたものの見当たらない。
永遠に神がくれされてしまったのかもしれません。

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分かれ道でお見かけした神さま‥‥‥「岐神」の文字が読めるでしょうか?
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ご一緒の道祖神は、たぶん胴体と基部とが逸失したのだと思います。
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T字路でお見かけした威風堂々とした神さま‥‥‥供えられたお花から信仰が今も消えうせていないことがわかります。
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読みにくいけれど「弘化」の文字が読みとれます。ということは、170年以上この秦野の地を見つめてこられたのですね。
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秦野には関東三大稲荷に数えられる白笹稲荷がありました。
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拝殿をお守りするきつねの皆さん‥‥‥なかなか風情のあるお姿です。
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「三大」の名にふさわしく、拝殿は彫刻も手のこんだ堂々とした造り‥‥‥
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摂社も趣がありました。

でも‥‥‥
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いつものようにここで力尽き‥‥‥
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ワンパターンと云われましょうが、つまりこれが楽しみで歩きまわっているわけでありまして‥‥‥白笹うどんは素直で腰のあるうどんでした。
お薦めです。
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by march_usagi | 2013-08-17 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(4)

鎌倉名越切通し

鎌倉は山と海にかこまれています。
今風の感覚からいえば、コンパクトな自然につつまれた観光地‥‥‥

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鶴岡八幡宮を中心とした神社仏閣のテーマパークといってもよいでしょうか?
近いし、うちのお墓もあるし、自宅の延長のような親近感をずっといだいてまいりました。

先日ふとした気まぐれで名越(なごえ)の切通しを歩いてみました。
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ご覧のように道といってもいかにも心細い登山道のような路ですが、江戸時代まではさかんに使われたとか。
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鎌倉にはこうした古い要路が7つあり、俗に鎌倉七口と呼ばれております。
名越切通しは、その逗子とをむすぶ道でした。
いまではトンネルができ、鎌倉=逗子間はアクセルひとふかしの距離となりましたが、かつてはこの路をたどらなければ着けなかった、云わば物流の動脈です。

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なのに道をふさぐこの石はなにっ!
と、思わず叫びたくなってしまいますが、これは鎌倉が軍事都市であったということを考えればなんとなくわかる。
つまりこれは行路妨害‥‥‥騎馬の大軍が一気に攻めよせるのを防ぐ仕掛けであったようです。
もっともこれだけ細くて険しい道なので、そうでなくとも馬は一頭ずつしか通れませんし‥‥‥

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それも乗らずに轡をひかなければならなかったと思われます。

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往時の鎌倉は、観光テーマパークなんかではさらさらなく、純粋な政治と軍事の拠点だったのですね。
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いかにも掘削しました、というこの隘路をぬけるとすぐむこうは逗子‥‥‥切通しはここで終わりです。
この日はちょっと引きかえし、布張山を越えて杉本寺にむかうハイキングコースをたどりました。
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高台の展望台からは鎌倉の全貌が見わたせます。
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三方を山に、正面を海にかこまれた軍事都市の地形がご覧いただけたかと思います。
四神相応の京や江戸とは全く異なった思想のもとにつくられた都市だったのですね。
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山は深く、鶯が澄んだ囀りをきかせ、托卵をねらうのか不如帰の声も聞こえます。耳をすませばかたかたかたと啄木鳥の木をうつ響き‥‥‥
気を抜くと遭難だってしかねないような山道ですが、

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ときに石仏や道祖神がやさしくお迎えしてくれます。

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山を降りると滑川(なめりかわ)‥‥‥材木座にそそぐ清流です。
小母さんたちがわいわいはしゃぎながら覗きこんでいるので立ちどまると、
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大きなシマヘビがスウィミング中でした。

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そしてこれが今の鎌倉‥‥‥うーん、やっぱりこれは観光地‥‥‥でしかないか。
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by march_usagi | 2013-06-08 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(2)

冬枯れの神さま

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夏には草に埋もれていた神さまたちが、
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この季節になるとお姿をあらわします。
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ご家族でいらっしゃったんだ!
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凍てついた日の朝、ご近所を散策しました。
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谷ひとつへだてた道角に馬頭観世音‥‥‥
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むかって左の石碑がたぶん昔からこの地にあったもの、安政の年号が彫ってあります。
くらべて右の碑はわりと最近にたてられたもの‥‥‥
道角に目をやれば‥‥‥あれまぁ
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「賽の神」のお役目はとうに終えて、
今はひとびとの暮らしの目印として役にたたれている。
それもまたよろしいのかな、という気がいたしました。

ところで京の町屋のシンボルと教わった鍾馗さまでしたが‥‥‥
なんと、わたしの地元 横浜にもいらっしゃった!
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それもわが家からいくらもいかないところに‥‥‥
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間違いなくあのお姿‥‥‥ここのご主人は京の都のご出身なのでしょうか。

「地べたばかり見ているから、わしが目にはいらなかったのであろうっ!」
と怒られたような気がいたしました。
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by march_usagi | 2013-02-16 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(2)

馬の戦争

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こんな看板があるので、夏のあいだ近寄ることのなかった一角ですが、
冬枯れの道のわきに馬頭観世音の石塔があることに気づきました。
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それもひとつでなくいくつもの石塔が‥‥‥
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比較的新しく思えるものを見ると、「日露役」の文字が読みとれました。
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その横の供養塔と刻まれた碑に、この石塔の建立由来が記してあります。
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お読みいただけるとおり、日露戦争に徴用された軍馬の霊を慰めるため、人びとの建てた観世音の碑‥‥‥それ以前からあったものも、ここに集めたようでした。

かつて馬は、今日では想像できぬほどひとの暮らしと密着していました。
ともに働いたこの大きな生き物の霊を慰めようと、人びとは辻や村はずれにやさしい観音さまの碑を建てました。それは賽の神のひとつともなってゆきます。

でも‥‥‥と、この碑をみながらわたしは思うのです。
ここにある戦場死した軍馬への思い、思いやり、懐かしみは、ただ馬だけのものではなかったのではないか。
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馬とともに、この地から出征していった兵士たち、そして帰らなかった兵士たちへの思いもともにこめられていたのではないか‥‥‥と。
死んだ将兵は国家によって「英霊」と祀られ、靖国に合祀されていきます。
残された人々は、軍神と崇めることは許されても、身内の犠牲者として悲しむことははばかられました。
そんな時代の、そんな思いが、この馬の碑にもこめられていたのではないか‥‥‥と。

同じ一角に「犬塚」と云うものがありました。
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犬の塚‥‥‥なんと悲しい響きです。

いつも通う親水公園には、枯れた葦の池に鴨たちが群れていました。
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屈託のない生きものたちの暮らし‥‥‥
ふと轟くような音に空を見あげると、
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厚木飛行場から飛びたったジェット戦闘機が、冬の空を切り裂いてゆきました。
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by march_usagi | 2013-01-26 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(4)

京の町のあなたは誰?

立派なお寺さんとお宮さんがたくさんあるせいか、
京の町中には道祖神や祠のようなものをあまり見かけません。
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かわりと云うわけではありませんが、
ぶらぶら歩いていると、玄関の庇のあたりに変わった方がいらっしゃるのに気づきました。東京や横浜では見かけないお姿です。
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気にかけると方々にいらっしゃるのですが、どなたでしょう?
造りはわりと新しいもののようで、鍾馗さんのようにもお見受けするのですが‥‥‥
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どなたかお名前と由来、お教え願えないでしょうか?
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なんだかとても気になります‥‥‥
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by march_usagi | 2012-12-01 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(4)

神さまの木

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箱根は旧街道を登りのぼってようやく芦ノ湖が見えてくるあたり、脇道に鳥居の立っているのが目にはいりました。
真新しい注連縄が、白い紙四手も清らかに細い参道を区切っています。
正直こういうのに私は弱い‥‥‥つい跡をたどってみたくなります。
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小さなお社があるものと思いました。お稲荷さまか八幡さまか、古い鈴のさがった、扉の格子から中の様子が窺われ、奥にご神体の鏡が見えるような、 そう、祠といった方がよいような小さなお社‥‥‥
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段々をのぼると鳥居がまだつづきます。どんなお社が現れるのか‥‥‥

なのに、のぼりきったあたりにお社はありませんでした。 祠と呼べるものもなく‥‥‥
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ふた坪ほどの広場の真ん中にたくさんの枝をもつ菩提樹が一本、注連縄をはり、木の根方に賽銭箱が傾いておかれているだけ。
「あ」と思いました。
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これはご神木‥‥‥木そのものが神さまとなっているところ!

かつてこの国に、蛇やけもの、鳥やさかな、木や岩や川や森、山そのものが神だった時代がありました。ひとは直接これらの自然を神と崇め、尊びました。
ときがたち、古事記にみられるようなひとの姿をした神さまたちが勢いを増すにしたがい、本来の神さまであったこれらの自然物は神の降臨するただの物体、つまり依代(よりしろ)として背景に退けられていきます。 ひとの神の名を冠したはなやかな神社の拝殿の裏に、あるいは本殿の奥の間にこっそり安置されるようになってしまいました。
けれど、それらこそ本来この国の神さまたちだったのです。
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わすれられてしまった神さま、
自然そのものであった神さま
もうこの国では姿のみられなくなった古い神さま‥‥‥
それがここ箱根の山中に生きていらっしゃった。 なんとまあ新鮮な喜びです。
鳥居で結界を結び、注連縄で聖なる空間を区切り、その中央に端然といまします神そのものの木‥‥‥木への信仰が生きているのは、真新しい注連縄と真っ白い紙四手が証明しています。
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アニミズムは原始的な信仰と呼ばれるかもしれない。けれどそれは自然と人々とを素直につなぐ懸け橋のようなもの‥‥‥科学と技術のあり方が根本的に問われている今だからこそ、ひとは自然を崇め、尊ぶ心をとりもどさなければならない‥‥‥
わたしはしばしのあいだ木の前に立ちつくしていました。
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by march_usagi | 2012-10-13 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(2)

旧街道を行く

最近の箱根はなかなかおしゃれです。
きれいで清潔でまるで都会の延長のよう‥‥‥
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                      〈箱根ガラスの森美術館〉

それはそれで決して嫌いではないのですが、
子どものときの箱根はもっとプリミティブなもので
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東海道の昔につながっていく、懐かしい杉の香りのするものであったような気がいたします。
そこでちょっと気合をこめて、湯本から旧街道を歩いて登ることに決めました!
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とはいえ「さかをこゆればくるしくて、どんぐりほどの涙こぼるる」などという難所は、はじめからバスに乗ってパスすることといたします。つまり煙管行脚です。

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期待どおり旧道のそこここに石の神さまたちが目につきました。
気になるのは祠のまえに積まれた丸い石‥‥‥丸石の道祖神は甲斐の國によくみられるものですが‥‥‥武蔵、相模とをつなぐなにかがあるように思えます。
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ケルンもさほど珍しくありませんが、

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この方たちはとてもユニーク♪
ただしなにを目的としたなんの造形なのか、よくわかりません。
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芦ノ湖が望めるこのあたりに来て、ようやく空気の変わってきたことに気がつきます。
そうだ、箱根ってこうだったのだと腑に落ちる‥‥‥そんな瞬間でした!
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by march_usagi | 2012-10-06 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(2)

お盆

祖霊への親しみは、この国の信仰のあり様を特徴づけているように思われます。
怖れとも畏れともちがう、死者へのいとおしみに似た心遣い‥‥‥
だから迎え火をたき、「お帰りなさい」とむかえるのでしょう。
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わたしの家でも、お寺さまをよぶことはありませんが、提灯を飾り香を焚き、父や母、先に逝った兄弟たちをしのびます。
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でも電車はすいてるし、電話もかかってこないので、この時期会社は休みません。
お盆大好き♪
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by march_usagi | 2012-08-11 00:00 | 道ばたの神さま | Trackback | Comments(4)