子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:わたしのお寺と神社( 26 )

サルタヒコの不思議

先日の「YOKOSUKA海道ウォーク」の道すがら、

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住吉神社を見かけたので立ち寄りました。

摂津は住吉がご本家の神さまで、関東ではそれほど多くない。

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でも主神の筒男三兄弟は、イザナキが黄泉國から生還後 禊しつつ産んだ水の神ですから、

三浦半島の海沿いにあって少しも不思議ではありません。

気になったのはこちら、

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境内のひと隅にずらりとならんだサルタヒコさん‥‥‥四基もあります。

付近に由来書のようなものもなく、そばの石にわずかに「安政」の文字が読みとれましたが、

安政といえば1854年から59年で明治維新のちょっと前。

もっともそれがこのサルタヒコさんたちの建立年かどうかはわかりません。

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サルタヒコといえば、ご存じ天孫降臨の途上でニニギの一行を出迎えた神さまです。

もちろん国津神でありまして、『書紀』の一書によればニニギに

「天神の子(あまつかみのみこ)は、當(まさ)に筑紫の日向の高千穂の槵觸峯(くじふるのたけ)に到りますべし」

なんてことを教えます。

ただこの神格は、もともと衢神(ちまたのかみ)すなわち「賽の神」でありまして、

とすれば境を守る元祖道祖神みたいなもの。

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文字を刻んだ塔の横にこんな像がありました。

風雨にさらされておよそ原形をとどめていませんが、

しみじみ眺めると鼻のおおきなサルタヒコのようにみえないこともない。

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根拠はまるでありませんが、

ちかくの海域にあらわれる異国の船に恐れをなした人々が、

「賽の神」の親分たるサルタヒコを祭り、浦賀の海域を安堵しようとしたのではないか、

なんてこと、勝手に思い描くひとときでした。

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by march_usagi | 2016-11-20 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback(1) | Comments(2)

仕切りなおしの初詣

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ご近所の氏神さまでは破魔矢が売切れてしまったとかで、どうも初詣をした気になれない。

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というわけで成人式も過ぎた頃おい、鶴が丘の八幡宮にお参りしました。

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子どものときから初詣といえば八幡さま と決まっていたので、気分はやはり改まります。
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正月早々ずらりいならんだ売店もちらほらで、

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参拝客の少ない分、神さまの目もゆきとどきそう!
ご利益は三が日より確かに違いありません♪


この春、各地のお宮で神社本庁の「憲法を変えよう」署名がくりひろげられたとか。
SY子さんの着物姿で、「憲法をよくしましょう♪」なんて訴えていますが、もちろん実態はそれと正反対‥‥‥戦争とファシズムの暗いささやきが聞こえます
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八幡さまにはかくも怪しからぬ企てはみあたりませんでしたが、

そもそもわたくし、基本的にこの国の神さまたちを信頼しておりまして、
なんたって優しい若者を戦に狩りだしたり、
原発で国土を荒廃させたり、
年寄りや貧乏人をいじめて平気な顔していたりすることに、賛同されるはずがない。
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なのでわたしは天にとどろくような拍手(かしわで)で、憲法の遵守と、戦争の廃絶、民主主義、自由、そしてあくなき平等への壮大な理想を願うのであります。
聞かれましたでしょうか、神さま!
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ついでながらこのおだやかな湘南に、オリンピックを目当てにした、景観だいなしにする建物のつくられないことも祈りたい。

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破魔矢は無事取得いたしました。
もちろん、家内安全もしっかりお祈りしてまいりましたよ♪
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by march_usagi | 2016-01-23 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(3)

建長寺のこと

彼岸の少しまえ、建長寺をおとずれました。
鎌倉五山の第一、臨済宗建長寺派の大本山です。
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記憶では14、5のころ来ているのですが、そのあと一度も足を踏みいれたことがありません。
隣の円覚寺のほうがもの寂びて美しいと、勝手に思いこんでいたのかもしれません。

山門の法話に、足がとまりました。
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「般若心経」のお話です。
菩薩はひとだ、ひとりひとりのひとだ、誰にもかわることのできないわたし、分割することのできない個人、あなた自身、そのひとりひとりなのだ。
その「菩薩=ひと」が「波羅蜜多」‥‥‥サンスクリットの「パルミータ」すなわち「彼岸」‥‥‥解脱し開放された世界に至る道筋をあきらかにしたのが「般若心経」だと云うのです。

「彼岸」にいたるには、
「旦那」‥‥‥長上先達にしたがうとか、
「布施」‥‥‥ものや悦びを分ちあうとか、
「精進」‥‥‥ひたすら練磨するとかいろいろ道はあるのだけれど、
一番大切なのは「智慧」を得ること。
「摩訶」‥‥‥広大無辺な
「般若」‥‥‥「智慧」‥‥‥「知識」ではありません
を得て「波羅蜜多」にいたる、この道の要諦が「般若心経」にこめられているというお話でした。
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それでなにかわかったわけではないのですが、「菩薩はひとだ」というひと言が心にのこりました。
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あらためてみると、いかにも剛健な寺院です。
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ご本尊は地蔵菩薩‥‥‥釈迦没後、弥勒があらわれるまでの56億7千万年、衆生を導く仏さまという‥‥‥
ふと「菩薩はわたしの中にいる」という思いがわきました‥‥‥たいへん大それた、罰があたりそうな考えなのですが。
ひとは誰も「煩悩」にさいなまれながら、日々の暮らしをつづけます。
辛いこと、厭なこと、汚いことだっていっぱいある。
でもそうでありながら、やはり救われたい、心の清浄を得たいとひそかに思っている‥‥‥そのより良きもの、今と違うなにものかになりたいという思い、そう思う主体が、そのひと自身の「菩薩」ではないか‥‥‥
だから地蔵は衆生の先達‥‥‥つまり先輩なのだ。命じるのではない、うえから「慈悲」をたれるのでもない。ともによりそって歩いていく‥‥‥
なにかイエスに似ているな‥‥‥わたしはしばらく、この素朴な菩薩像を眺めていました。
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豪奢な唐門の奥では、お寺主催で、東北大震災支援の「コンサート」をひらいています。
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お寺ですので、主役は和楽器です。

禅寺と云うと、禅問答みたいに孤高で取り付きにくいイメージがあったのですが、ここはどうもそれだけでないらしい。
古都によくある「撮影禁止」なんて看板もありません。
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仏殿の裏では家族連れが気楽にお弁当をつかっている。

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なんたってお地蔵さんがご本尊だもんな、‥‥‥

僧侶には無論厳しい修行と学問が強いられるのでしょうけれど、ここは閉ざされていない、そう感じました。
建長興國禅寺‥‥‥肩の力をぬいて訪ねたいお寺だと思います。
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by march_usagi | 2015-10-10 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(4)

神明社がいっぱい

神明社は基本的にアマテラスを祀った神社です。
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ご近所にも「春の木さん」とよばれるお宮があって、ここも神明社‥‥‥ただし祭神はイザナキとイザナミです。

横浜市内の神社は全部で288ありまして、そのうち神明社は38社、
全体の13%ですから、そんなに多くはありません。
(出典:神奈川県神社庁HP、保土ヶ谷神明社HP)

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わたしの住む旭区は、1969年保土ヶ谷区から分かれて誕生しました。
廃藩置県の前は武蔵國都筑郡の一部だったそうですが、
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畠山重忠が討死した、という以外とりたててこれという歴史のないところです。

ただ気になるのが神明社‥‥‥やたら多い。
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どこに行っても神明社。

これも神明社のホームページで調べてみたら、旭区内16の神社のうち、9社が神明社でした。
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全体の56%ですから、明らかに多い。

全国平均もだしてみました。
鎌田東二さんの『日本の神々』に記載されたデータから計算すると、全国13万ほどある神社の中で、神明社系は18,000‥‥‥率にして13%ですから横浜市の平均と一致します。
やはり旭区は変だ。

調べてみました。
解答は、この地の過去にあるようです。
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                         <同HPより>

磯貝正さんの研究によれば、その昔、武蔵國都筑郡には伊勢神宮の「御厨」(みくりや)があった。
宗教が権力の一部を担っていた時代、力のある寺社は独自の領地を所持経営していましたが、伊勢神宮のものは皇室同様 御厨と呼ばれておりました。
保土ヶ谷から旭区にかけての一帯は、地元豪族の榛谷氏が、土地の占有権を得る目的で伊勢に神領地として寄進し、榛谷御厨(はんがやみくりや)の名が冠せられたということです。
このあたりに伊勢系の神社が多いのは当然の帰結でした。

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なお榛谷御厨系神明社のトップは天王町にほど近い神戸神明社です。

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おもしろいのは旭区のとなりにあたる都筑区‥‥‥都筑郡の地名を復活させた新しい区ですが、
ここの神社数は13社。
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このうち神明社系と思われるのは牛久保にある天照皇大神ただ一社だけでした。

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多数派は杉山神社の7社‥‥‥54%を占めます。
スサノオの息子のイタケルを祭神とする神社というのですが、それがなぜこんなに多いのか、つぎなる疑問がふつふつとわきはじめております♪
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by march_usagi | 2015-07-18 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)

春を待つ春の木神社

気がついたら20年、この地に住んでいます。
何度か住まいを替えたけれど、
ひとつところにこれだけいたのは初めてのこと‥‥‥
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部屋の窓から千木がほの見えるのは神明社‥‥‥
地元では「春の木神社」の名で親しまれています。 いい名です。
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庚申塚に刻まれた年号は天和元年と読めますから、西暦だと1681年、
社もそのころからあったのかもしれない。
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年のかわる晩には善男善女であふれる境内も、ふだんはこのとおりひっそりとした佇まいです。

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末の娘が産まれたときにはまだこの地にいなかったので、ほんとはそう呼べないのですが、
わたしの家では勝手に産土(うぶすな)さんと呼んでいます。

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ひとが土地との繋がりをうしなっていく時代‥‥‥
だからこそ、こうしたものに結びつきをもとめたくなるのかもしれない、
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それも悪くないじゃないか、
なんて思っています。
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by march_usagi | 2015-02-07 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)

帰ってきた神さま

4月に、銀座の神社をご紹介しましたが、
実はその時点で神隠れされていた方もいらっしゃいました。
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これは2011年になにげなく撮っていた写真、
場所は並木通り1丁目でしたが、
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今年、確かここいらへんにあったはずと探してみたら‥‥‥
神社そのものが消えています。
こんなこともあるのだな、とちょっぴり感慨にふけったものでありました。

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さて先日このあたり歩いてみると、現場はおしゃれなビルに変貌しておりまして、
横丁に寄ってみたら、
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なんと白木も初々しい新しいお社がたっています。
神さまは帰っていらっしゃったのだ!

この「幸稲荷」さん、
以前目抜き通りにあったときにも開発で立ち退きをせまられましたが、住民の抵抗で消滅を免れ、並木通りに引っ越してこられたという、
だから今回は、二度目のお引っ越しであったわけです。

古くはこの地に太刀の市がたったことから「太刀売稲荷」と呼ばれていたそうですが、
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太刀と申しましても、江戸時代には本来の太刀は作られていません。
たぶん刀剣類一般を売買するところ‥‥‥そんな意味だったのでありましょう。
無論、商売の神さまです。

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ともあれ地価の高いところです。

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新・幸稲荷さんの敷地は、さらにコンパクトになりました。
でもこのくらいはまだ世間並み‥‥‥
たとえば
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7丁目の熊谷稲荷さん‥‥‥
子ども神輿だってもう少しボリュームがある、
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神棚みたい‥‥‥って云ったら、罰があたるかなぁ?
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by march_usagi | 2014-11-08 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(0)

香取の神は剣の神

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香取神宮の神さまはフツヌシです。
この「フツ」は、岩波版『書紀』の注によればものを断ちきる”putu” ”butu”という擬態語から派生したということでして、
刃物とりわけ剣を意味していることは云うまでもありません。
以前奈良の石上神宮をご紹介したとき、納められた三振の宝剣にはやはりこの「フツ」または「フル」という音がついておりました。
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剣の神の名にしおう、剛健なお社です。
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実はあまり期待しておりませんでした。
下総國一之宮、鹿島とならんで東国鎮護の要とされている神さまではありますが、
なんとなく鹿島の弟分のような、
探偵ホームズのワトソン君みたいなイメージがあったのです。
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それがまぁどうでしょう、なんと清潔な堂々とした姿‥‥‥
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『古事記』の国譲りのくだりで、天孫側の全権大使はタケミカヅチとなっていますが、『書紀』ではまずフツヌシが推挙され、それにタケミカヅチを「配(そ)へて」遣わされたことになっておりまして、
つまり、主役はフツヌシ。
どちらが古い型なのかわかりませんが、ここいら辺の記述にはタケミカヅチを守り神とした新興の藤原氏と、フツヌシを守り神とする旧名門物部氏の確執が、あるいは権力のバトルが秘められている感じがいたします。
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藤原氏凋落の後も鹿島同様軍神としての武家の崇拝が篤く、現在の主要な建造物は徳川綱吉がつくらせたものとか‥‥‥
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武家文化の粋をあつめた、風格に満ちた社殿といってよいかと思います。
個人的には、鹿島よりこちらのほうが好きだな♪
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末社の護國神社もものさびたよいお社でした。
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by march_usagi | 2014-07-12 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)

鹿島神宮とナマズ

常陸國一宮、鹿島神宮‥‥‥
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巨木の林立する21万坪の杜の中に鎮座します。

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香取神宮とセットで、東北総守護を称します。
朝廷および藤原氏の尊崇の篤かった神社ですが、武家が政権をとってからも人気は衰えませんでした。

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流れ造りの勇壮かつ華麗な本殿、
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この色遣い‥‥‥日光の東照宮を思い起こさせますが、黄門さまで有名な水戸光圀のお父さんが寄進したものだそうです。

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深い杜の道をたどると奥宮に到着します。

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古代の香りが湧きあがるようで、わたしとしてはこちらのほうがしっくりするな。


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さて、ここの神さまはタケミカヅチということになっております。
例の出雲の海岸でオオナムチに国譲りをせまった強面の神さま。
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ただ、地元の公式記録=『常陸國風土記』にはタケミカヅチの名は見当たらず、「香島の天の大神」と記されているだけであります。
これから先はまったく個人的な見解ですが、
わたくし、タケミカヅチは、権力をにぎった藤原氏が強引に勧請したものでないかと疑っております。
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見損なってしまいましたが、鹿島の一の鳥居は海の中にありまして、
厳島や箱根と同じ‥‥‥
そもそも鹿島灘と土浦の水郷にかこまれた地なのですから、祭神は本来水の神さま‥‥‥龍神でなければ落ち着きが悪い、
そんな風に思うのです。
では元の神さまは誰だったか?
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鹿島の杜からでたところ、食べもの屋さんやお土産屋さん、駐車場が並んだ商店街にぽつんと建っていたこの神社‥‥‥神社というより祠、といったほうがよいような神さまですが、
高龗‥‥‥タカオカミ、とお読みします。
雨冠に龍と書きますから当然ながら水の神さまでした。
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調べてみたら、『日本書紀』の一書(あるふみ)の第七にこの名が載っています。
イザナキがカグツチを切り殺したとき、三つ目の断片から産まれた神さまとか‥‥‥。
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気になるのは、同じく『紀』の一書の第六にはイザナキがカグツチを切ったときにはフツヌシとタケミカヅチの祖が産まれたと書いてあること。

とても近い感じがしないでしょうか。

ご存じのように、藤原氏=中臣氏は中大兄皇子とタッグを組んでクーデターを起こし、政権を掌握します。
天皇家の懐刀として「朝敵」を平らげる‥‥‥タケミカヅチにはそんなイメージがありますが、藤原氏はそのイメージを借用したのではないか、
わたくし、鹿島の神さまは本来水の神さまであったタカオカミさんではなかったか、と思うのです。
そのタカオカミ=水の神さまを、権力者となった藤原氏がタケミカヅチ=武の神さまにすげ替えてしまった‥‥‥

もちろんまったくの空想ですが‥‥‥でも権力者って、よくそんなことしますよね。

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てなこと考えながら、名物のナマズをいただくことにいたしました。

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一通りいただきましたが、さっぱりした癖のない味です。
も一度食べたいとは思わないけれど、
ま、お奨めは最後の照り煮かな‥‥‥♪
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by march_usagi | 2014-07-05 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)

神社より穴子‥‥‥厳島神社

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やはり海の鳥居は神々しい。
むかし対馬の和多都美(わたつみ)神社で、海神のおとずれる海の道をみたことがありますが、
海にひらいた鳥居はやはり神をおむかえするにふさわしい。

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厳島神社の神さまはイチキシマヒメさんを筆頭としたご存じ宗像三姉妹‥‥‥仏教といいますかヒンドゥー教と習合して弁天さまとしても名をはせていらっしゃいます。
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あいにく天気がよくなかったのと、満潮までだいぶ間があったのとで、
「絵はがきのよう」な、というわけに参りませんでしたが、
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やはり一度は訪れるべきお宮でありました。

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島にはこんないけないものもあって、
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結局ついてきた方たちもいらっしゃいまして‥‥‥また増えちゃった。

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しかしお奨めはなんと云っても穴子です!
まずは香ばしい白焼き、

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そしてさくさくとした歯ごたえの穴子めし‥‥‥待つこと1時間の価値が十分ございました♪
(宮島駅 うえのさん)
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by march_usagi | 2014-06-14 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)

美保神社とエビスさん

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エビスさんは、人気のある神さまです。
「七福神を全部あげよ」‥‥‥なんて、よくあるクイズですけれど、
エビスさんを忘れる方はまずないでしょう。

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エビスの起源はよくわかりませんが、海、漁業と結びついていることは間違いありません。
地方によっては、発見された水死体を「エビス」と呼び、縁起ものとするところもありました。

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島根県の美保神社は、そのエビスさんの総本家にあたるところ。
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公式にはここの主神はミホツヒメとコトシロヌシ。
このコトシロヌシがエビスさんということになっています。
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コトシロヌシは、変な神さまです。
『古事記』では、国譲りをせまられたオオナムチが地上世界の全権大使としてこの神さまを指名するのですが、
「まぁ譲れって云うんだから、譲ってよろしいんじゃないんですか」
なんて無責任な感想を述べ、乗っていた船を自分で沈めて雲隠れされてしまう。
結果、地上は天孫族に征服されてしまうわけですから、ずいぶん頼りないお方だと思います。
もともと大和は葛城の古い神さまでありました。
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このコトシロヌシがエビスさんと合体したのは、おふたりとも釣りが好きだったから‥‥‥
たいした共通点ではありませんが、この程度で全国区の人気者になられたわけですから、コトシロヌシにとってはラッキーだったかもしれません。
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さてこの美保神社、大変美しい神社ですが一風変ったスタイルをしています。
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本殿の基本は出雲大社と同じ大社造ですが、なぜかツイン仕様になっている。
祭神がふたりだから、というのはあまり理由になりません。

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変っているといえばこの黒い幟もあまり見かけない、
というより初めて。
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戦国時代に迷いこんでしまったような、勇壮な雰囲気がいたします。

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出雲にきたら美保神社にもお参りするのがよろしい、そういわれます。
大社だけでは「片参り」になるのだとか。
まぁ、そんなご意見は別として、確かに一見の価値のあるお社ではありました。

で、‥‥‥
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by march_usagi | 2014-06-07 00:00 | わたしのお寺と神社 | Trackback | Comments(2)