子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:生きものたち( 37 )

藤の花の幻惑

「春の花、いづれとなく、みな開け出づる色ごとに、目おどろかぬはなきを、心みじかく、うち捨てゝちりぬるが、うらめしうおぼゆる頃ほひ、この花の、ひとり立ちおくれて、夏に咲きかゝるほどなん、あやしく、心にくきあはれにおぼえ侍る。」
                                   『源氏物語』藤裏葉

娘・雲井雁の将来を、長い逡巡ののちにようやく源氏の子息・夕霧に託そうと決心した内大臣(かつての頭中将)が、藤の咲く自邸に夕霧をまねいていうことばです。
「つぎつぎにうつろう春の花だけれど、散りはてて心さびしく思うころ、藤の花はひとり遅れて初夏にむかって咲きはじめる‥‥‥なんとも不思議に心ひかれます」

そんな意味でしょうか。

出世のおそかった夕霧を、あるいは長くさえぎってきた夕霧と雲井雁との結婚を、藤の花にたとえて、寿ごうとしているのかもしれません。
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その藤の花を、

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ふたたび足利のフラワーパークにたずねました。

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はじめて気づいたのがその香り‥‥‥なんと濃厚で芳醇な匂いでしょう。
樹下にいるだけでくらくらしてきそう‥‥‥

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ひとを夢幻にいざなう、あやしい力を感じます。

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今回は娘も同行‥‥‥やはり魔力にとらえられてしまったようでした。

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ちょうど芥子の花も真っ盛り、

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頭上の藤と、足もとの芥子‥‥‥
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ひと足遅れの春の祭典です。

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「我宿の藤の色こきたそがれにたづねやは來ぬ春の名残を」

‥‥‥夕霧の来訪を誘う内大臣に、
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「なかなかに折りや惑はん藤の花たそがれ時のたどたどしくは」

学問ばかりしてきた若者の、堅苦しく下手くそな、しかしみずみずしい返歌ではありました。
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by march_usagi | 2016-05-07 00:00 | 生きものたち | Trackback(1) | Comments(2)

ハヤブサ・ウォッチング

素人なりに楽しめればいいと思っていたのですが、
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せっかく友だちに専門家がいるのだから、教えを乞うにしくはなしと
バードウォッチングを指南してもらうことにしました。
お父さんの代からの野鳥の会会員で、地元の鳥をずっと追ってきたK君ですが、

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新入社員研修にも望遠鏡を持参してきたほどの鳥好き、
そう、はじめて会社にはいったときの同期生です。

おもなフィールドは手賀沼の周辺、

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雨あがりで風が強く、鳥の種類も多くはありません。

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頬から首が白いカンムリカイツブリや、

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なぜか居ついちゃってるコブハクチョウ‥‥‥
マガモ、オオバン、カワウあたり。

車で走っていたら、急にK君が空を指さしました。
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ミサゴです。

翼が細いんだねぇ、と感想をいうと、カモメと思っちゃうひともいるんだよ、と教えてくれました。
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途中、ちらっと見かけたハヤブサを追うことになりました。
急降下で獲物を狙えるところを探すんだとか‥‥‥

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発見しました、がなんとも遠い‥‥‥600ミリでもほとんど点ですね。
K君の持参した望遠鏡をのぞかせてもらうと、頬当をつけた精悍な顔つきがはっきりわかりました。
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でも飛ぶととにかく速い‥‥‥合焦間にあいません。すみません。

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最後はオオタカの巣‥‥‥みごとなサイズです。
実はシャッターを切る十秒ほど前まで、オスが巣にはいっていたのですが‥‥‥これまた見とれているうちに撮る機会を逃しました。
まぁ、見られただけでも運が良かったのかな。

K君とは、社会にでて以来の吞み友だち、
わたしが会社を変わってからも、酒の絆は結ばれたままでした。
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おたがい暇になったことだし、さらに鳥にかこつけて吞むこともできる、
これもまたよしかなぁ♪
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by march_usagi | 2016-04-02 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(2)

申年の悩み

年賀状って、うきうきしますね。
だされた方の個性が、直に語りかけてくる気がします。
メールやフェイスブックにはないそのひとの「味」なのでしょう。
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そろそろ年賀状を‥‥‥と思いたつのは11月の後半です。
郵便局で買ったその日から苦悩の日々が待っている!  ってのは大げさですが、毎年図案と詞を考えるのにそれなりのエネルギーが必要です。
皆さまもそうですよね。

東アジアには「干支」なんてものがありまして、その年のキャラクターが決められている。
なので、まずは干支の獣の図案化ってことを考えます。
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これは一昨年の午年に描いたイラストですが、
干支でも 馬、虎、龍、牛、蛇 なんてのはわりと楽勝。ちょっと工夫すれば、さまになるデザインがつくれます。

一方でむつかしい動物もおりまして、例えば羊‥‥‥なんかこう動きに乏しくパンチがない。迫力に欠ける。
(未年の皆さまごめんなさい)

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賀状に羊の絵を使ったことがありません。

そんなやりにくい方々の筆頭にくるのが‥‥‥今年の干支、サル!
(申年の皆さま、さらにごめんなさい!)

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なにもサルが悪いわけではないのですよね。 ただ絵にしにくい、絵にならない。
たぶん近しいからでしょう、どう描いてもヒトのカリカチュアのようになってしまうのです。

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もっともだからこそ面白い、と思う方もいて、
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絵ではありませんが、ポーの『モルグ街の殺人』もそうしたカリカチュアの代表作であった気がします。

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動物園にいけば、やはり立ちどまって観てしまうし、

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運動能力には目をみはる。

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わたしたちの親類なのに、囚われちゃってかわいそうだな、なんてことも思います。

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でもやはりこう生々しいんですよねぇ‥‥‥どうしてもイラストには描けません。

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なので、
巧みにモチーフ化された賀状を拝見すると、ひたすら感心してしまう新春の日々でありました♪
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by march_usagi | 2016-01-09 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(2)

カワセミの道

サギを撮りにいく途中、おじさんがかがんでいるのを見かけました。小型の双眼鏡をかまえています。
立ちどまったら、「ほらあそこ、ね、いるでしょう」
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と、小声で教えてくれました。

そっと伸ばした指先を追うと、
カワセミです。
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小道から3メートルもはなれていない川沿いの薮のなか‥‥‥
枝がこんでマニュアルしか使えませんが、お釈迦さんみたいないぼいぼ頭もはっきりわかります。
「ね、かわいいでしょう」とおじさん。
このあたりの鳥に詳しい方で、
「たまにチュウサギいますね。このあいだなんか、ゴイサギ見ましたよ」
とおだやかに、でも楽しそうに話します。

鳥はやがて去り、わたしたちも別れましたが、ぽかぽかした気分がお腹のあたりにのこりました。
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by march_usagi | 2015-11-14 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(2)

多摩のライオン

やはり多摩に行かなくちゃ‥‥‥そんな気分になりました。

ズーラシアにライオンがきたのはいいのですが、
雄は日がな一日寝こけているし、
同居を拒否した雌は、狭いケージを落ちつきなく歩き回る。
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なんかこう、も少し前向きなところ観たいな。

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そこで、多摩動物公園です。

ご存じ広いスペースに何頭ものライオンを放ち、見物人はライオンバスの中から観察する。
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以前来たのは、息子たちが小学校に入ったころ‥‥‥長男はよほど怖かったらしく、バスの中で盛大に泣いてくれました。
もっとも今日は写真が目当てなので、バスには乗りません。

なにかで読んだのですが、動物が一番生き生きとするのは開園直後、狭い檻から開放スペースに放たれた瞬間だとか‥‥‥それを待つことにします。
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おんなじこと考えてるおじさんたちとは別行動、
ライオン舎のうえでがんばることにしました。
バスの運行が10時からなので、それまでライオンはおうちの中。
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10時少し前、飼育棟が急に騒がしくなり、紛れもない吼え声が響きはじめると、
二頭の仔ライオンがとびだしてきました。

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つづいて雌のライオン‥‥‥

雄が、唸りながらでてきます。
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黄色い眼で睨みながら、「ンワオ、ンワオ、ンワオ」と威嚇します。
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ちょっと怖い。
これだよね、こんなのが観たかったんだよ!

とはいえ、猛々しいのはこの一瞬だけでありまして、
バスが運行しだすともうのんびり‥‥‥
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というか自堕落。

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人気を集めるのは活発なこの仔たちだけでありました。

まぁそうでしょうねぇ、
獲物あさる必要ないし、
順位は決定済みだし、
槍もって追っかけてくるヒトもいないし‥‥‥
ドラマなくてあたりまえか。

ただ、ちょっと気になることがありまして、
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イケメンがいない!

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雌や仔どもたちは、ごくノーマルな顔しています。
なのにここの雄はどうしてこんな面相なんだろう。
まるで15回フルラウンドで戦い、結果判定負けしたあとみたい。

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ちなみにこれは25年ほど前、同じく多摩で撮ったものですが、
わりと普通の顔でした。

はて、見えないところで、仁義なき戦いがおこなわれていたのでしょうか?
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ライオン園の池には、野生のアオサギやカワセミが翼をやすめます。
囚われの百獣の王を尻目に、自由を満喫しているようで、
少し哀しい対比ではありました。
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by march_usagi | 2015-10-31 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(2)

小鷺幻想

コサギはよく見かける鳥です。
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シラサギのなかでは小柄、でも決してちっちゃな鳥ではありません。

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ほかのシラサギと見分けるには、大きさを別にすればまずこの真っ黒いくちばし。

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それと黄色い足指。
水辺で見かけることが多いので、指まで確認するのは面倒ですが、一番はっきりした特徴です。

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夏場では二本のすてきな冠羽も目だちます。
「恋がしたいな」ってしるしだそうです。

わたしはコサギが大好き‥‥‥
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おじさんたちにはカワセミや猛禽ばかり人気があるけれど、身近にこんなすてきな鳥がいてどうして気にならないんだろう?
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そういえば学校のころ、目だたないけれどすてきな子っていましたよね。

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コサギがうずくまって、小魚を狙っています。

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ほら捕まえた!
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by march_usagi | 2015-09-12 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(2)

平和がうれしい金沢動物園

ズーラシアの年間パスポートは、横浜のもうひとつの動物園、
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金沢動物園にも有効です。
せっかくなので、行ってみることにしました。
82年、市立野毛山動物園の分園として始まった施設ですが、訪れるのは初めて。
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園内は緑にあふれています。
横浜南部から鎌倉にかけて、緑の多い丘陵を利用して作られた施設なので、動物園というよりむしろ散策路のよう、
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展示エリアは、ゆとりをもって配置されています。

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鶴の一声をたてつづけに聞かせてくださるタンチョウさん。

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なにか用事でも‥‥‥と目をむけるガウル。

人気は、やはりこの方たちです。
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こっちを向いてくれませんが、みごとな牙のボン君。

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片や営業マインドにあふれたヨーコさん。

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クロサイや、

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オカピもいて、
なかなか充実の顔ぶれでした。もっと早く来ればよかった。

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この動物園の目玉はコアラ‥‥‥
本邦初めて、というわけではありませんが、ごく初期からの飼育で人気をあつめました。
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絵に描いたようなコアラですが、それにしても動かない。
せっかくお会いできたんだから、挨拶くらいしてくれればいいのに‥‥‥

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金沢動物園にいるのは草食獣だけです。
トラやライオンはもちろん、キツネやタヌキさえおりません。
なんとなくこれは裏切られたような、
たとえて云えば小料理屋さんにはいったのに、お酒ありません、って云われたような感じがいたします。
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今までこなかったのは、そんな思い込みがあったからなのですが、
きて見てまんざらでもないと思いはじめました。

天敵のにおいがないせいか、みんなのんびりしているように見えるし、
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小さな子どもに、「ライオンに食べられるよ」なんてすごむお母さんもいません。

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園内には野生のタイワンリスもちょろちょろして、
平和なひとときが楽しめたのでありました。
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by march_usagi | 2015-05-23 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(4)

ズーラシアのサバンナ

家から歩いていける距離に
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「ズーラシア」という動物園があります。
生き物大好きなわたしにとって、とても好都合。

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この4月に、「アフリカのサバンナ」という一画が公開されました。
99年の開業以来、徐々に公開エリアを広げてきたのですが、今回で最終‥‥‥敷地面積53haと、日本でも最大級の動物園が完成しました。
今までも、
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オカピや、

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ヤブイヌのように、他で観られない生き物もいてなかなか魅力的だったのですが、
ただ不満としては、ライオンがいない‥‥‥

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いえ、全然いないわけではなく、むしろ世界的にも珍しいインドライオンはいたのですが、
やはりなんかこうもしゃもしゃとタテガミのあるあいつがいないと、寂しい気がする‥‥‥
子どもみたいと思われましょうが、きっとインプリンティングされちゃったのでしょうね。

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今回、念願かないました。
寝そべっているだけのだらしないやつではありますが、やはりいてくれるだけでうれしい。

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サバンナ区画で面白いのは、大きな競技場ほどもあるこのエリア‥‥‥

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キリンやシマウマ、

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エランドなどが、一緒に放りこまれているだけでなく、

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少しわかりにくいかもしれませんが、食肉目のチータまで放されています。
素人目には、お肉に目のない肉食獣がジューシーな草食獣と同じところにいるわけで、
襲って食べちゃわないかと気が気でないのですが、
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チータは自分より大きな獲物は襲わないのだとか。

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この方たちもその辺はご存じで、だからこんなにリラックスして徘徊している。
おもしろい展示だと思います。

とはいえ、ほんとにチータがオイタをしないか確かめる必要がある。
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年間パスポートで、1年じゅう好きなだけ行けることになりました。
暇をみては覗きにいこうと思います♪
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by march_usagi | 2015-05-16 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(4)

秋ふかし

玄関をあけたら、富士が雪をかぶっていました。
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16日の朝の光景です。

不安と忍耐を強いられた夏でしたが、
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ちゃんと季節はめぐってきました。

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日ごとに鳥たちの姿も増え、

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樹上ではヒヨドリやムクドリ、オナガの声が響きます。

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今年もあと二月‥‥‥
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by march_usagi | 2014-10-25 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(0)

病院の赤い犬

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国立病院機構横浜医療センター‥‥‥
昔の横浜国立病院というとご存じの方が多いかもしれません。

わたしの育ったのはこの裏手、当時は病院の敷地が広大に広がっていました。

今は公団になっていますが、
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ここには病院のグラウンドがあって、職員の野球チームが練習をしていました。
もちろん使われていないときはわたしたちが遊びます。

思いだすのは野犬の群れ
都市部では完全に姿を消してしまいましたが、当時野良犬はありふれた風景の一部でした。
毎日のようにグラウンドに姿をあらわし、しばしわたしたちの遊ぶのを眺め、それから一塁側の脇道をとことこと行進していきます。
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先頭を行くのは、土佐犬くらいの大きな赤犬で‥‥‥わたしたちは「アカ」と呼んでいました。

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一塁側の原っぱの先には、古い産婦人科の病棟が兵舎みたいに建っていましたが、
アカたちの向かうのはそこ‥‥‥

病棟の非常口のあたりに、もう産んじゃったのか、これから産むのか、とにかく当面なにもすることのないお母さんたちがたむろしておりまして、
食事やお菓子の残りものを手に、野良犬の来るのを待っているのであります。
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宿のない犬があたりまえに受けいれられていた時代‥‥‥お母さんたちは子どもに与えるように食べ物をあたえ、犬たちは尾を振って食べる。
そばで子どもたちが遊んでいる‥‥‥

あのころの、ふだんの午後の風景でした。
はるか昔から続いていたのでしょうね。

ヒトがイヌに食べものを保証し、
イヌがヒトのテリトリーの番をする、
‥‥‥原始のギヴ・アンド・テイクがかすかにただよっていた時代でもありました。
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by march_usagi | 2014-09-20 00:00 | 生きものたち | Trackback | Comments(2)