子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:海の外そぞろ歩き( 22 )

アテネの街角で

食べ歩きが目的ではないけれど、ギリシア料理は楽しみでした。

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晴れていれば、屋外のタヴェルナ(レストラン)は快適です。

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値段も手ごろで、味も申しぶんありません。

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タコのグリルです。

軽く干して味が凝縮されるんでしょうね。こんど試してみようと思います。

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フェタチーズを揚げたサガナキ‥‥‥熱々のとろりとした塩味がたまりません。

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ヴォルフが『ギリシアへの旅』でふれた

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レツィーナ・ワインもたのんでみました。

醸造中に松脂をくわえるそうで、屠蘇みたいな感じが好きだな♪

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いろんなところにいろんなお店‥‥‥

この街の8時、9時は宵の口です。

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アテネはオリエントの窓口‥‥‥

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ケバブだって、トルコの専売ではありません。

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ほろ酔いで夜の道をゆけば、

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古代と現代、西洋と東洋、重なり合った深い文化が窓をひらきます。


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by march_usagi | 2017-06-24 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

アメイジング・メテオラ

きっかけは案内本‥‥‥

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「ここに行きたい!」という声に覗いてみると、一度も聞いたことのない地名‥‥‥メテオラ。

ギリシアの北のほうにあるらしい。

切りたった岸壁のうえに、修道院がポツンポツンとたっているのだとか‥‥‥。

およそ予備知識もないまま、むらむらと行きたくなりました。

娘が調べると、アテネからバスで5時間半、デルフィとセットのガイドツアーもあるといいます。

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アテネを離れると左右は見慣れない大地にかこまれました。

ギリシアに来たんだな、と実感する‥‥‥そんな風景です。

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カランバカの街にはいったら、さらにそこは別世界、

奇岩にかこまれます。

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曲がりくねった坂をバスで登りました。

よいスポットで停車し、

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風景を楽しみます。

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さらに進むと岩のうえに建物が‥‥‥

世俗と隔絶した世界に、

いまも6つの修道院がいとなまれているとか。

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きつい階段をのぼり、

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穴倉のような礼拝堂にはいりました。

撮影禁止なのでご紹介できませんが、

鎖でつられたきらびやかなランプに、修道僧がひとつひとつ火をいれていきます。

蝋燭ではなく、芯をひたした油の灯‥‥‥ほのかです。

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壁から天井をおおう金や青の、稚拙としか云えない宗教画、

揺れる香炉、聖者の骨、ステンドグラス‥‥‥

長くいると、酩酊したような気分になってきます。

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たまらず建物からでると、ギリシアの青い空がひろがりました。

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崖下をのぞいていたら、

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奇妙なものを発見‥‥‥

ヒトが、

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素手で登ってくる!

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そして翼をひろげた大きな鳥‥‥‥ 

猛禽かなと思ったら、

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コウノトリでした。 

しかも頭部に毛がない。

アフリカハゲコウ‥‥‥まさかね。

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神と対峙の世界はしりません。

でもここにいるだけで、日々の暮らしと執着がかすんできます。

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やはりメテオラはアメイジング、でした。


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by march_usagi | 2017-06-17 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

水の都の昼と夜

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娘の予約したホテルでは、朝食をテラスでとることができました。

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すぐ下にグレート・カナルの河口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見おろせます。

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サンマルコ広場も歩いてすぐのところでした。

朝のうちは陽を背負って、正面のディテールははっきりしません。

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でもどこから来るのか、あっというまに広場はひとで埋まります。


広場に子どもとハトはつきもの、

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おもしろいのは、そのなかにカモメが混じっていることです。

ニシセグロカモメ、というやつだと思うのですが、

ユリカモメより二回りほど大きい。

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これが大きな顔しておこぼれ狙うのですね♪

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ヨーロッパの日暮れは遅い、

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7時過ぎにようやく開くレストランも‥‥‥。

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海の幸で名のうれたお店にむかいました。

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期待したとおりの味でした。


9 時過ぎ、ようやく街は闇にくるまれます。

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サンマルコ広場には、それでも人々が夜風を楽しんでいました。


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by march_usagi | 2017-06-10 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

ムラーノ島のうさぎ

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往時のヴェネツィア経済をささえたのは交易でしたが、

むろん近代工業の萌芽もみられました。

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ヴェネツィア本島から水上バスでおよそ20分、

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ムラーノ島につきます。


ヴェネツィアグラスの生産地です。

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オリエントへ輸出する品々のなかで、ヴェネツィアグラスは地元の手工業品として都市に直接の利益をもたらしました。

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一説では、技術が流出することを恐れて、職人たちをこの島に閉じこめてしまったとか‥‥‥

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運河沿いには、ずらりとガラス細工の店が並びます。

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本島でもそうですが、街のインフラをささえるのは水路‥‥‥

ちょうど収集の時間だったのか、橋ごとに作業船がとまります。

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にぎやかな観光の島にみえるけれど、地道な作業が裏方をかためている。

富は日々の労働の積みかさねです。

あたりまえのことだけれど、旅の途中で気づくのはやはりうれしい。

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この島からわが家に移住してきたのはこのうさぎでした♪


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by march_usagi | 2017-06-03 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

残照のヴェネツィア

中世から近世への数百年、ヴェネツィアは海洋都市国家としてさかえました。

最高位の権力者・ドゥーチェ(元首)は貴族の選挙で選ばれ、任期は終生でした。

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サンマルコ寺院の隣に、ドゥカーレ宮殿があります。

一代限りで王でもありませんから、官邸とよぶほうがふさわしいと思うのですが、

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屋内の豪華さは宮殿の名に値します。

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ジェノヴァとの競合に勝ち、オリエント交易を独占したヴェネツィアは、

14ー5世紀を通じ西洋一の繁栄をほしいままにしました。

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一方でコンスタンチノープルを落としたオスマントルコは、旧東ローマ帝国の領土を席捲し、ヨーロッパに迫ります。

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これを阻止したのが、1571年、ヴェネツィア海軍を中心としたヨーロッパ連合によるレパントの海戦での勝利でした。

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しかし歴史は皮肉です。

一見、ヴェネツィアの繁栄を保証したかに思えるこの事件も、大きな世界史の流れのなかでは小さな逆波に過ぎなかった。

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時代は領土国家による植民地建設、現地収奪を基礎とした新しい資本主義の興隆へとダイナミックに変化していきます。


新時代の主役はまずスペイン

オランダ、フランス、そしてイギリスでした。

地中海の交易は、大西洋・太平洋をまきこんだ世界という経済圏のうちのごくローカルな一部へと縮小していきます。


最も打撃を受けたのがヴェネツィアでした。

19世紀初頭ナポレオンの侵攻が、1千年にわたる都市国家の幕をひきます。


近世のこの島の鳥瞰図、

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 図版『地中海の覇者ガレー船』アンドレ・ジスベール/ルネ・ビュルレ著 創元社


島の東側には大きな造船所がありました。

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                   同書


レパントの前年には100隻を超える戦艦‥‥‥ガレー船が2ヶ月で建造されたといいます。

ガレー船は商船団を護衛する交易の保証でもありました。

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もちろん、いまガレー船の影はありません。

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イタリア海軍の敷地となって、往時の雰囲気を漂わせているだけです。

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現代のヴェネツィアは旺盛な観光の街‥‥‥

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青銅のムーア人がこの街の、かつての残照を奏でます。


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by march_usagi | 2017-05-27 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

ヴェネツィアは水の都

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ヴェネツィアは水上都市です。

空港を降りても陸の便はありません。

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急ぎの向きには水上タクシーもありますが、

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水上バスで島にむかいます。

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海上をおよそ1時間、

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島が見えてきました。

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サンマルコ広場の鐘楼からは、

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街の全景が見渡せます。

たしかにこの都市は海に浮かんでいる‥‥‥

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街は迷路のような路地でいりくんでいますが、

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暮らしの動脈は運河です。

メインストリートはカナル・グランデ、

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街を大きく二分します。


街の中心部でカナル・グランデをまたぐ

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リアルト橋。


全盛期のヴェネツィア、

胡椒をはじめオリエントの物産を満載した船が、この一帯に停泊しました。

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運河の両脇には、商館や倉庫が林立していましたが、

その風景は変わらないと云います。

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せっかく来たのだから、

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ゴンドラにも乗ってみることにしました!

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歩道からは見えない世界が広がります。

やはりここは水の都なんだ!

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by march_usagi | 2017-05-20 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

インドが好きかときかれたら

インドにきたひとは、この国を
夢中になるほど好きになるか、
大嫌いになるか、
どちらかしかないと云われます。
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わたしはどちらだろう?

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インドのひとは美しい‥‥‥男も女もはっとするような顔だちのひとをそこここで見かけます。
だからと云ってこの国が好きになるわけではない。

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街はどこも汚い‥‥‥よごれているし、乱雑だし、
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牛の糞だらけ‥‥‥
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列車の時間はでたらめだし、
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街では怪しい「案内人」がつきまとう。
だからと云ってこの国が嫌いになるわけでもない。

考えてみれば、わたしが子どもだったころ、日本の国土は荒れていました。
ハエが飛び、野良犬がうろつき、子どもたちはみな洟をたらし、寺や神社の入り口には傷痍軍人が物乞いをしていました。
半世紀のタイムラグだと思えばなんでもない。

でも、確かにインドには嫌なところがある。
見えるところではなく、見えないところに‥‥‥わたしたち異邦人には隠されているけれど、でもやはり肌で感じてしまうなにか
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インドではいたるところで所持品検査と金属探知を受けさせられます。
空港でやられるような検査を、観光地でも、ホテルの入り口でも、ショッピングモールでも、
どこでもやられる。
テロがあるから、‥‥‥と云うのだけれど、
待ってください。
テロを怖れるのはその身にやましさが潜んでいるからではないか、
暴力や死をもってしても抗議されるなにかがあるからではないでしょうか。

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早めに目が覚めると、朝の陽光がホテルの庭に豊かな色彩をもたらしていました。

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小道を歩いていたら、園丁の方に会いました。
片言の英語で、庭の植木や花々の説明をしてくれます。パパイヤやハイビスカス、薔薇の花園を案内してくれました。
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とても奇麗に育てられている、立派な仕事ですねと云うと、とても嬉しそうな顔をして、わたしたちに薔薇の花を一輪ずつ、手折ってくれました。
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ホテルをでるとき気がついたのですけれど、彼はこのお米で描く絵を毎日新しい花で飾っている。それも彼の仕事でした。
客やカウンター係やショップの支配人、わたしたちのガイドなどは、彼がかがんで働いていても、まるでそこにいないかのように行き来します。

ふとこれがカーストなのだな、と気づきました。


でもわたしには彼の姿が見える。

わたしは薔薇の花を手折ってくれた彼の優しさを忘れない!


インドが好きか嫌いかときかれたら、
わたしはこの園丁の話をしたいと思います。

彼のインドが好き、
彼を無視するインドが嫌い。

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by march_usagi | 2013-05-14 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

アンベール城と象さん

ジャイプールは、ジャイさんという王さまの都だそうです。
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新市街には、現役のマハラジャさんがまだ住んでおられるそうですが、
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観光の目玉はなんといっても山の中腹を占めるアンベール城。
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周囲の山巓には城砦や胸壁が連なり、確かにここを攻めるのは厄介だと思います。
日本でいえば熊本城みたいな感じかな。
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もっとも現在は観光名所として、外貨をせっせと吸収しているように見受けられました。
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贅をこらしたつくりで、なるほどこれがインドの王侯の暮らしかと、感心させられます。
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とはいえ、ひととおり見てまわれば、こんなものかと奇妙に納得して終わり‥‥‥なにかつまらない、ものたりない‥‥‥。
きっと誰かがそんなことを言いだしたのでしょうねぇ、
「このままでは客がこなくなりますぞ。先行き不安。なにか目玉が必要ですぞっ!」
そこで‥‥‥
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画面の真ん中あたりに赤いものが見えると思いますが‥‥‥
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つまり、象さんのシャトル便。
象さんの背に揺られ、ふもとからえっちらおっちら山を登って堂々入城という次第。
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これがあたって、ときに待ち時間2時間余り‥‥‥
「待つの、やでしょ」
とガイドさんにすげなく諭されてやめたのですが、
考えてみればインドの2時間なんて、東京の5分くらいのもの‥‥‥
やっぱり乗っときゃよかったかなぁ。
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by march_usagi | 2013-05-11 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

カジュラホの青い鳥 sanpo

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カジュラホの東の寺院群にも行ってみました。
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寺院の壁面は西の寺院群同様律儀に彩られていますが、過激さは息をひそめておおむねノーマルな印象がいたします。
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カジュラホの東では、ヒンドゥーから派生したジャイナ教の寺院が、信徒の尊崇をあつめておりました。
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一見お釈迦さまに似ていらっしゃいますが、ジャイナ教の預言者のお姿とか‥‥‥
蓮華の花に座っていらっしゃらないし、なんと云っても裸です。
厳格な戒律をまもるジャイナ教では、不殺生・無所有が徳とみなされます。
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歴代の預言者は、生涯を全裸ですごされますが、それは所有やもろもろの欲望からのがれるため。
右手にいつも毛ばたきのようなものをもち、お座りになるとき地を清めて、あやまって小さな虫など踏み殺さないように配慮されると云う話です。
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ひとの少ない境内には、鳥の姿が目だちます。
カラスの仲間でしょうか、カケスくらいの大きさでアグラやヴァラナシでもよく見かけました。
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ガイドさんが雀とよぶこの小鳥‥‥‥でも色が少し違うし、ちゅんちゅんとも鳴きません。
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あっ、こらっ、神聖なお堂の中でっ!

そしてこの寺院には、幸せの青い鳥がすんでいました。
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この鳥の青い翼をみると、ひとは幸せになれるとか‥‥‥
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わたしたちもそう思うことにいたします。
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by march_usagi | 2013-05-08 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

愛欲のカジュラホ

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どうしてこうも過剰なのだろう!

話には聞いていましたが、カジュラホの寺院を飾る彫刻群のすさまじさには、文字通り圧倒されます。
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特に目をひくのは過激な性愛のミトゥナ像‥‥‥
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これでもかというようにたたみかけます。

禁欲的な方ですと卒倒してしまうような表現が、白昼の屋外に延々と露出します。
いったいこれは何なのか?
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ガイドのMさんは、
「国を富ませるためには、たくさんのひとが必要。産めよ増やせよとセックスを奨励したのですよ」
とおっしゃるけれど、
きっとそんな単純な話ではないと思います。
一般的な解釈としては、性の呪力、魔力、生産力、邪悪なものから世界を守る力、あるいは破壊力としての性、‥‥‥なんてことが云われるのでしょうが‥‥‥
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ふと思いだしたのが、宮本常一さんの『忘れられた日本人』でした。
1960年に出版されたこの書のなかで、宮本さんは明治の終わりころまで、対馬や南河内では「歌垣」の風習が残っていたと記録しています。
お若い方に「歌垣」と云ってもピンとこない方が多いと思いますが、一年のうち限られた日の夜、男女が歌を詠みあい、自由な恋愛をする祭りのことで、それは当然奔放なセックスをともなったものでありました。
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同書を解説した本の中で、網野善彦さんは、さらに中世の文学にもよく出てくる寺院への独り身の女性の「参籠」と云う儀式にも言及し、
神仏の前では世俗の縁が切れ、日常では許されない性の営みが公然化されたと推測します。
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ひょっとしてアジアでは、限られた条件ではありましょうが、神仏の前での男女の自由な交合が儀式として存在していたのかもしれない‥‥‥
妄想めいた思念が浮かんでくるのも、熱帯の暑熱のせいでしょうか。
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それにしてもこのセクシーな曲線‥‥‥1000年を経たものとはとても思えない。
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                   <アンコールワット テヴァタ>

時代的には、カンボジアのアンコール遺跡群とそれほど変わらない時期に建設されているはずなのですが、
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神秘性は別として、写実性、彫りの技術において、こちらご本家のほうが一段高いレベルを見せているように思えます。

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上村勝彦さんの著作によれば、かつてインド神話の主役であったヴァルナやミトラは次第にその姿をかくし、やがてヴィシュヌとシヴァの両神がヒンドゥーのもっとも主要な神の座にのぼってゆくのだとか‥‥‥
ここカジュラホは、そのヴィシュヌとシヴァ両神の相並ぶ寺院群でもありました。
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猪は、ヴィシュヌ神が水中から大地を救いあげたときにとった姿‥‥‥
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ナンディとよばれるこの牛は、ご存じシヴァ神の乗り物です。
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それにしても日本の寺社を見慣れたわたしには、このヒンドゥーの聖域はひどく荒々しい。
「聖なるもの」とはそもなんなのか、
なにかひどく根源的な問いがかけられたような‥‥‥そんな気がした一日でありました。
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by march_usagi | 2013-05-01 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(4)