子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:海の外そぞろ歩き( 27 )

憑きものおちて夏休み

旅の記録を書きおえたら、憑きもののおちたような気分になりました。

さして長い旅でもない、わずか9日ばかりの旅程でしたが、

ずっと心にかかっていたものが晴れたような、

思いだせなかった顔と名前がすらりとでてきたような、

そんなさっぱりとした心もちとなっています。

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たぶん、心のルーツを観たかったんでしょうね。

極東の島国に生まれながら、わたしたちはずっと西洋文明のゆりかごで育ってきた‥‥‥

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ことばや習慣は東洋のものでありながら、思考や認識、価値観の多くをギリシア以来の西洋文化によっている。

わたしはいったい誰なんだろう?

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そんな心のルーツが、少しだけ見つかった気がします。

もうひとりのお祖父さんに会えたような気分、かな。


そうか、そうか、やっぱり世界がふるさとだったんだね♪

きっとそう納得できたのだと思います。


すっきりしたところで、ブログはちょびっと夏休み‥‥‥

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気分いれかえたら、またはじめますね。

では‥‥‥


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by march_usagi | 2017-08-05 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

ギリシアの博物館で考えたこと

ギリシアでは、はっとするような美しい顔にであいます。

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単純に美人の多い土地柄なのかもしれません、

‥‥‥日本にもありますよね、秋田とか青森とか‥‥‥

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でも博物館を歩いているうちに、ほかに理由があるのではないかと思いはじめました。

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ひょっとして世界の「美」の基準はここでつくられた‥‥‥ギリシアの土と人とを原料として。

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ここに生きた人々をモデルに像が彫られ‥‥‥

人々がそれを「美」とよび、

「世界の美」の基準とした。

云ってみれば美のデファクト・スタンダード‥‥‥

だからギリシアのひとは美しく見える、そんなことではなかったろうか、と‥‥‥

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戯言は別にしても、作品の完成度は恐るべきものがあります。

わたしたちの島にようやく栽培と粗末な土器とが根づこうとしていたころ、

この地の文化はこんなレベルに達していました。

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ただわからないのは、ここまで完成した美が、その後のヨーロッパですっかり影をひそめてしまったこと‥‥‥

暗黒の中世をとおしてヨーロッパの美術、とりわけ絵画は稚拙としか思えないようなレベルを低迷します。

おそらく一千年にもおよぶ惰眠‥‥‥これはどうしたことでしょう。

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古代の水準が再現するには、じつにミケランジェロまで待たねばなりませんでした、‥‥‥

宗教でしょうか、政治でしょうか?

あるいは人々の目が、地面しか見なくなったのか‥‥‥

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館内にはひたすら壺を展示した部屋もありました。

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いかにもギリシアらしいいきいきとした、しかも巧みにデザイン化された描画、

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でもよくみると、精緻につなぎ合わせ、復元されていることがわかります。

断片のかけたところは現代の筆と技とで復刻している。

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ギリシアで印象深いのは、文化を保存し、復元し、未来へ伝えようとする気の遠くなる作業が、地道に黙々とつづけられていることです。

パルテノンでも、デルフィーでもそうでした。

作業を担っているのは、きっと無数の研究者、学芸員、作業員なのでしょう。

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ギリシア文化は過去のものか‥‥‥

ひとことでこたえられない疑問です。

でもそう考えるわたしのなかにすら、ギリシアに起源をもつ思考や美意識はながれています。

死んでなどいるものか‥‥‥やはりそんな声がきこえました。

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一歩外には、アテネの青空がひろがっていました。


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by march_usagi | 2017-07-29 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(4)

デルフィーは世界の中心

世界の真ん中はどこにあるのか、

神々は世界の両端から二羽の鷲をはなちました。

鷲たちの出合ったところ、そこが中心であり、デルフィーであったと‥‥‥


デルフィーはアテネから120キロ、深い山のなかにあります。

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北へむかう道を西におれると、しだいに山深くなってきます。

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糸杉は、ゴッホの創造の世界で燃えあがっていたとばかり思っていたのですが、

このあたりごく普通にみられる木なのですね。

でも見なれない眼には、なにか燃えあがる情念のようにも見えてきます。

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そしてデルフィー‥‥‥


蜜蠟と羽根でできた神殿。

女神官が舞い、唄い、生贄をささげ、神のことばをつげたという、

のちにアポロンの神託の場所となりました。

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祭壇は草のあいだに眠っていました。

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ここにくるまで、ギリシアの神々は活字にすぎませんでした。

それは遠い架空の絵空事‥‥‥そうわりきっていたものが、とんと躓きます。

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まぎれもない石の舞台、

人々は、ここで神の声をきいていた‥‥‥

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見あげれば、焼けこげた山塊がせまります。

それは神々のやどりたもう山肌‥‥‥

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かつんかつんと鑿の音に目をやると、

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修復作業の女性がいました。

石灰質の山塊ですから、場所により遺跡は厚い石灰層で覆われてしまいます。

それを鑿一本で掘りだそうとしている‥‥‥頭のさがる作業です。

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遠い極東の島国からきて思います。

わたしの思考のルーツはなんだろうか?

東洋なのか西洋なのか、近代なのか古代なのか?

ただその深いところに、かすかながらギリシア文明のこだまを感じる。

この地にたてばはっきり聞こえる。

ここにきたのは、それを確かめたかったからに違いない。

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目をやれば照りつける陽光にギリシアの大地が広がります。

そう、やはりここは世界の中心なのかもしれません。


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by march_usagi | 2017-07-22 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

古代アゴラでとける謎


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中学校か高校かで、ギリシア建築の様式を習いました。

ドーリア式とかイオニア式とかコリント式とか‥‥‥

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実物を目の前にすると、

そんな名称憶えたって意味なかったな、って気になります。

それより気になることがある。

口にすると莫迦にされそうで云えませんが‥‥‥

うーん、どうしよう、

でも云わなければ話つづかないし‥‥‥

というわけで白状しますが、

ギリシア建築でずっと謎だったことがありました。

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屋根です。

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教科書や観光本にのるギリシアの神殿‥‥‥どれも屋根がない。

古代ギリシアの建築物には屋根がなかったのだろうか?

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旅のあいだ、ギリシアはずっと晴れでした。

雨の少ない土地ではあります。

降水量は日本の5分の1

だから屋根いらないのかな?

それとも神々はオリンポスの山上だから、声とどきやすくしたのかな?

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アテネの朝はひともまばらです。

早起きして、アゴラをめざしました。

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まず、ローマン・アゴラ。

こちらはローマ時代の比較的新しい遺跡、

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塔に刻まれた8体の風の神が有名です。

おめあての古代アゴラも、

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少し迷いましたが発見できました。

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アゴラとは古代の市場のこと、

アクロポリスのふもとに広がる、商いの広場でした。

神殿付属商店街、ってとこでしょうかね。

政治や哲学もここで語られました。

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もっともアクロポリスとちがって、外国人にはあまり知られていないみたい、

人影はまばらで、かわりにカササギがめだちます。

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カメものんびり草を食んでいました。文字どおりギリシアリクガメ、ってやつでしょうか。

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この古代アゴラには小ぶりの神殿が残っています。

ゼウスの子分で、鍛冶屋の神さまだったヘパイストスを祀ったといわれていますが、

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見あげたら‥‥‥屋根がある。

なんだ、あるじゃんっ!!!

あとで調べたら、国中でこの神殿が一番損傷少なかったんですね。

だからいの一番に復元作業をおこなった。

当然のごとく、屋根はあった。初めからあった。

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そうか、そうか、屋根はあったんだねぇ。

あたりまえだよね、日光暑いよね、虫はいるよね、たまにゃ雨だって降るよね。

ただ重たいから、長いあいだにみんな落っこっちゃったんだ。それだけだったんだ。

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ちなみに古代様式をモチーフにした現代の建物には、みんな屋根付いています。

なきゃ、いられませんよね。

古代だって、おんなじです。

かくて、60年来いだいてきたおバカな疑問は氷解しました。

めでたいというか、くだらないというか‥‥‥

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それにしても、美しい建物です。

屋根がとても似合います♪


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by march_usagi | 2017-07-15 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

アクロポリスの丘

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これを観にきたんだな、と思いました。

思ったよりはるかに険しい崖のうえにそびえたつ神殿‥‥‥アクロポリスです。

子どものときから心にきざみこまれたすがたでした。

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息が切れるような傾斜をのぼり、

視界が晴れたところに

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神殿の門が立ちはだかっていました。

ここから先がアテナの神域です。

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大きな姿でした。

ほとんど柱だけでありながら、堂々と、神々しくそそり立つ‥‥‥

これを観にきたんだ、と再び思いました。

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神殿は修復の最中です。

痛々しいくらいにはりめぐらされた工事の足場‥‥‥何年も、何十年も、ことによれば世紀を超えるという気の遠くなるような作業がつづきます。

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長い工事のあいだに、カササギが巣をかけていました。

子育て中らしく、忙しく出はいりをくりかえします。

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エレクティオンの少女像‥‥‥

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アテナの見おろすギリシアの街‥‥‥

これを観たかった。こうして観たかった。

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上空で鳥が舞います。

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急降下して眼下の街を切りさいて‥‥‥

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チョウゲンボウです。

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アクロポリスの切りたった崖は、ハヤブサやチョウゲンボウに安全な巣と絶好の狩場をもたらすのでしょう。

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そしてそれはこの地のもうひとつの顔を教えてくれます。

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パルテノンは、神々の舞台であっただけではありません。

海をみはり、戦を構える要害の地でもありました。

遠くペルシアとの、オスマンとの、そして近代の戦がありました。

この街は眠っていたわけではありません。

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夕暮れちかく、海はかすんで見えません。

でもこの先にオリエントが目覚めている、そんなこと考えました。


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by march_usagi | 2017-07-01 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

アテネの街角で

食べ歩きが目的ではないけれど、ギリシア料理は楽しみでした。

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晴れていれば、屋外のタヴェルナ(レストラン)は快適です。

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値段も手ごろで、味も申しぶんありません。

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タコのグリルです。

軽く干して味が凝縮されるんでしょうね。こんど試してみようと思います。

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フェタチーズを揚げたサガナキ‥‥‥熱々のとろりとした塩味がたまりません。

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ヴォルフが『ギリシアへの旅』でふれた

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レツィーナ・ワインもたのんでみました。

醸造中に松脂をくわえるそうで、屠蘇みたいな感じが好きだな♪

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いろんなところにいろんなお店‥‥‥

この街の8時、9時は宵の口です。

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アテネはオリエントの窓口‥‥‥

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ケバブだって、トルコの専売ではありません。

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ほろ酔いで夜の道をゆけば、

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古代と現代、西洋と東洋、重なり合った深い文化が窓をひらきます。


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by march_usagi | 2017-06-24 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

アメイジング・メテオラ

きっかけは案内本‥‥‥

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「ここに行きたい!」という声に覗いてみると、一度も聞いたことのない地名‥‥‥メテオラ。

ギリシアの北のほうにあるらしい。

切りたった岸壁のうえに、修道院がポツンポツンとたっているのだとか‥‥‥。

およそ予備知識もないまま、むらむらと行きたくなりました。

娘が調べると、アテネからバスで5時間半、デルフィとセットのガイドツアーもあるといいます。

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アテネを離れると左右は見慣れない大地にかこまれました。

ギリシアに来たんだな、と実感する‥‥‥そんな風景です。

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カランバカの街にはいったら、さらにそこは別世界、

奇岩にかこまれます。

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曲がりくねった坂をバスで登りました。

よいスポットで停車し、

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風景を楽しみます。

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さらに進むと岩のうえに建物が‥‥‥

世俗と隔絶した世界に、

いまも6つの修道院がいとなまれているとか。

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きつい階段をのぼり、

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穴倉のような礼拝堂にはいりました。

撮影禁止なのでご紹介できませんが、

鎖でつられたきらびやかなランプに、修道僧がひとつひとつ火をいれていきます。

蝋燭ではなく、芯をひたした油の灯‥‥‥ほのかです。

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壁から天井をおおう金や青の、稚拙としか云えない宗教画、

揺れる香炉、聖者の骨、ステンドグラス‥‥‥

長くいると、酩酊したような気分になってきます。

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たまらず建物からでると、ギリシアの青い空がひろがりました。

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崖下をのぞいていたら、

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奇妙なものを発見‥‥‥

ヒトが、

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素手で登ってくる!

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そして翼をひろげた大きな鳥‥‥‥ 

猛禽かなと思ったら、

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コウノトリでした。 

しかも頭部に毛がない。

アフリカハゲコウ‥‥‥まさかね。

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神と対峙の世界はしりません。

でもここにいるだけで、日々の暮らしと執着がかすんできます。

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やはりメテオラはアメイジング、でした。


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by march_usagi | 2017-06-17 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

水の都の昼と夜

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娘の予約したホテルでは、朝食をテラスでとることができました。

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すぐ下にグレート・カナルの河口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見おろせます。

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サンマルコ広場も歩いてすぐのところでした。

朝のうちは陽を背負って、正面のディテールははっきりしません。

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でもどこから来るのか、あっというまに広場はひとで埋まります。


広場に子どもとハトはつきもの、

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おもしろいのは、そのなかにカモメが混じっていることです。

ニシセグロカモメ、というやつだと思うのですが、

ユリカモメより二回りほど大きい。

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これが大きな顔しておこぼれ狙うのですね♪

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ヨーロッパの日暮れは遅い、

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7時過ぎにようやく開くレストランも‥‥‥。

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海の幸で名のうれたお店にむかいました。

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期待したとおりの味でした。


9 時過ぎ、ようやく街は闇にくるまれます。

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サンマルコ広場には、それでも人々が夜風を楽しんでいました。


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by march_usagi | 2017-06-10 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

ムラーノ島のうさぎ

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往時のヴェネツィア経済をささえたのは交易でしたが、

むろん近代工業の萌芽もみられました。

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ヴェネツィア本島から水上バスでおよそ20分、

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ムラーノ島につきます。


ヴェネツィアグラスの生産地です。

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オリエントへ輸出する品々のなかで、ヴェネツィアグラスは地元の手工業品として都市に直接の利益をもたらしました。

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一説では、技術が流出することを恐れて、職人たちをこの島に閉じこめてしまったとか‥‥‥

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運河沿いには、ずらりとガラス細工の店が並びます。

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本島でもそうですが、街のインフラをささえるのは水路‥‥‥

ちょうど収集の時間だったのか、橋ごとに作業船がとまります。

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にぎやかな観光の島にみえるけれど、地道な作業が裏方をかためている。

富は日々の労働の積みかさねです。

あたりまえのことだけれど、旅の途中で気づくのはやはりうれしい。

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この島からわが家に移住してきたのはこのうさぎでした♪


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by march_usagi | 2017-06-03 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

残照のヴェネツィア

中世から近世への数百年、ヴェネツィアは海洋都市国家としてさかえました。

最高位の権力者・ドゥーチェ(元首)は貴族の選挙で選ばれ、任期は終生でした。

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サンマルコ寺院の隣に、ドゥカーレ宮殿があります。

一代限りで王でもありませんから、官邸とよぶほうがふさわしいと思うのですが、

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屋内の豪華さは宮殿の名に値します。

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ジェノヴァとの競合に勝ち、オリエント交易を独占したヴェネツィアは、

14ー5世紀を通じ西洋一の繁栄をほしいままにしました。

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一方でコンスタンチノープルを落としたオスマントルコは、旧東ローマ帝国の領土を席捲し、ヨーロッパに迫ります。

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これを阻止したのが、1571年、ヴェネツィア海軍を中心としたヨーロッパ連合によるレパントの海戦での勝利でした。

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しかし歴史は皮肉です。

一見、ヴェネツィアの繁栄を保証したかに思えるこの事件も、大きな世界史の流れのなかでは小さな逆波に過ぎなかった。

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時代は領土国家による植民地建設、現地収奪を基礎とした新しい資本主義の興隆へとダイナミックに変化していきます。


新時代の主役はまずスペイン

オランダ、フランス、そしてイギリスでした。

地中海の交易は、大西洋・太平洋をまきこんだ世界という経済圏のうちのごくローカルな一部へと縮小していきます。


最も打撃を受けたのがヴェネツィアでした。

19世紀初頭ナポレオンの侵攻が、1千年にわたる都市国家の幕をひきます。


近世のこの島の鳥瞰図、

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 図版『地中海の覇者ガレー船』アンドレ・ジスベール/ルネ・ビュルレ著 創元社


島の東側には大きな造船所がありました。

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                   同書


レパントの前年には100隻を超える戦艦‥‥‥ガレー船が2ヶ月で建造されたといいます。

ガレー船は商船団を護衛する交易の保証でもありました。

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もちろん、いまガレー船の影はありません。

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イタリア海軍の敷地となって、往時の雰囲気を漂わせているだけです。

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現代のヴェネツィアは旺盛な観光の街‥‥‥

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青銅のムーア人がこの街の、かつての残照を奏でます。


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by march_usagi | 2017-05-27 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)