子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
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カテゴリ:そぞろ歩き( 35 )

若葉の季節

「あたしは運転しないの」

そんなこと云っていた娘が突如免許をとったのは、
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車がちっこくなって取りまわしが楽そうになったから、

もうひとつはナビが着いたからです。
方向音痴の娘には、道を憶えるなんて軽業のように思えていたのでありましょう。
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たまにドライブしないと乗れるようにならないし、‥‥‥と親がつきあうのは当然のように云われ、
初春の三浦半島に繰りだしました。
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気楽に助手席にいればいいんだけれど、なかなかそういかないのですよね、これが。
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一応の目的地は半島先端の三崎漁港‥‥‥
最近は「グルメ」人気もでてきたようで、人気店には行列ができるほどです。

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ま、味は期待したほどじゃありませんでしたが、とりあえずおなかは満たして、

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海南神社へ。
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漁師町ですから、当然ご利益は海運と豊漁、あやかって、交通安全も祈っちゃいます。
トビがピーヒョロと啼く、のどかな神社でありました。

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さすがに若いので、高速にはずいぶん馴れました。
気づかないうちに車線変更して、追い越しやっていたりして‥‥‥♪

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ただ問題はバックと車庫入れ!
ま、今回は3回やり直して入ったから、相当進歩したというべきかな。

若葉マークは、まだしばらく必需品のようであります。
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by march_usagi | 2015-01-24 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

神奈川に棲むということ

「どこに住んでるの」と訊かれると、
「横浜」とこたえます。
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「神奈川」とはこたえません。
この街で育ったひとは、みんなそうみたい。

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確かにこの街はあか抜けている。
開放的で都会的で、
しかもTOKYO コンプレックスをもっていない。

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横浜は神奈川にありながら次元が違う‥‥‥そう云いたいのだと思います。


でも、最近少し気持ちが変わりました。
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相模の國を歩きたい、風景を自分の目で確かめたい‥‥‥
古いこの土地の記憶を、今の空気として感じてみたい‥‥‥
そんなことを思うようになりました。

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ひとつには古典のなかに、この國を舞台にした多くの物語が綴られていることがあります。
武士が階級として登場するのは、まさにこの相模の國とその周辺でありました。
だから神奈川の地名には、源平時代の人々の名がたくさん引き継がれています。

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歴史の鑿のあともそこここに刻まれている。

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今は東名のサービスエリアとして耳にする海老名も、かつては国分寺が建つような相模の國の中心地でありました。

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すぐそばの秋葉山古墳は、3世紀から4世紀にかけて築造されたものとか‥‥‥中央で「やまと」が形成されはじめるころの、この土地のありようが思い浮かびます。

神奈川の地には、今まで気づかなかった人々のドラマが織りこまれている!

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きっかけなんて特になかったと思います。
たぶん歳をとったから。
あくせく働くことからほんの少し距離ができて、
都会の騒音がふと途絶えた瞬間、梢の風の音や、鳥のさえずりがきこえるようになった‥‥‥そんな感じかな、と思います。
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もちろん横浜は好きだけれど、
横浜は好きなままで、
も少し広い神奈川という土地にも寄りそってみたい。

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あらためて、神奈川に棲んでみようと思うのです。
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by march_usagi | 2014-12-14 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

全山紅葉 箱根の秋

「全山紅葉しました。ぜひ遊びにきてください」
差出人のない招待状がとどきました。
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ひらくと一枚、真っ赤なカエデの葉っぱが落ちました。

これでは行かないわけにいかぬ‥‥‥
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松をいろどるカエデやツタは、山のふもとの裾模様‥‥‥

むかし習った唄のように、
湖岸の紅葉は山のすそを彩っていました。
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紅葉の庭園をみながらゆっくりお昼を楽しんで、

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銀に波うつ仙石原のススキをながめたら、

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心ゆくまで湯につかる‥‥‥

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旅の寝酒は、カルヴァドスがつきあってくれました。

招待状、誰がくれたんだろう‥‥‥
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by march_usagi | 2014-11-15 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

天狗の休み処 酒水の滝

足柄の山中を流れおちる酒水(しゃすい)の滝‥‥‥
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三段あわせて落差114メートル、相模の國最大の滝として「日本の滝百選」にものっています。
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先日来の大雨に、夏のあいだ か細かった流れも豊かな水量となっていました。

国道246号線、大山街道からわけいった山中にありますが、
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古来丹沢は熊野や出羽、白山とならぶ修験道の聖地。

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頼朝に決起をうながした文覚上人も、
この地にこもり滝に百日打たれる荒行をこなしたといいます。
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『愚管抄』に「天狗ヲマツルナドノミ人ニ云(イハレ)ケリ」と書かれたりして、
丹沢修験道にふさわしい怪僧であったらしい。
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最勝寺は、この文覚上人ゆかりのお寺でした。
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それにしても半世紀住みながら、神奈川には行っていないところがたくさんある。
まだまだいっぱい楽しめるぞと、
妙に期待の広がる一日でありました。
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by march_usagi | 2014-11-01 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

飛鳥、旅への思い sanpo

家内の診察がありました。手術後三ヶ月のものです。
「つぎは半年後、来年4月ですね」
医師にそう云われ、ああ、ここまでのりきれたのだと知りました。

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横浜の大桟橋に停泊する「飛鳥Ⅱ」‥‥‥

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出航の準備をしています。

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やがてタグボートが船尾をひきよせ岸壁から離れると

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長い汽笛をのこして夕暮れの海に出ていきました。

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どこへ行くんだろう‥‥‥
出てゆく船に旅の心がさわぎます。
たぶんそれは心がすこしくつろいだからか。

そんなこと考えながら、遠ざかる船を見送っていました。

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ふりかえると、横浜はみごとな夕焼けでした。
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by march_usagi | 2014-10-18 00:00 | そぞろ歩き | Trackback(1) | Comments(2)

秋、箱根、再び‥‥‥

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ふたりで行くのは、これが最後かもしれない‥‥‥
そう思って箱根をおとずれたのは、梅雨にはいる少し前でした。

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家内の手術から2ヶ月‥‥‥

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いつか箱根には、秋が訪れていました。

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足取りはまだおぼつきませんが、娘がそばでささえてくれる。

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人生の夏は過ぎたけれど、まだもう少し秋を楽しめそうな‥‥‥
ようやく、そんな気がしはじめました。
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by march_usagi | 2014-09-13 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

瀬谷のオアシス

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昔をご存じの方はびっくりされるでしょうが、
ここは相鉄線瀬谷駅。

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懐かしい木の階段も、近代的なエスカレーターに変わりました。
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かつて駅の間際まで迫っていた畑も、周辺には見あたりません。

多少家のなかが落ちついたので、この日ちょっとだけ足を延ばしてみました。
暑い日でした。
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瀬谷の駅頭から八王子街道まで、ほぼ一直線に伸びた「海軍道路」。
旧海軍の施設があった一帯を、敗戦後米軍が接収し、上瀬谷通信施設として使用していました。
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もっとも現在は使用されておらず、
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草原でのんびりおじさんが凧をあげております。

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このあたりから道の両側は桜の並木‥‥‥花の季節は人々でにぎわいますが、今はこんな感じ。
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かような看板もあったりして‥‥‥。
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そろそろ暑さにへばってきたので道を変え、ぐるっと回って瀬谷駅にもどります。
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妙心寺は日蓮宗のお寺‥‥‥木陰で息をつきました。
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やはり古い土地なのですね。
境を守る神さまや仏さまがそこここに立っていらっしゃる。

ただなんといっても暑い日でありまして、
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結局いきつくところはいつもと同じ‥‥‥
ビールがあればそこがわたしのオアシス、です♪
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by march_usagi | 2014-08-02 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

都会のひとりぼっち

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これだけひとに囲まれながら、
どうして都会(まち)では孤独を感じるのでしょうか?

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たぶんそれは、都会だけのできごと‥‥‥

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都会は接した肌を切りはなし、見ず知らずの他人に変えてゆく‥‥‥
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ふと周囲の音がやみ、なにひとつ聞こえなくなる瞬間に、

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わたしは丸ごと裸のわたしになる‥‥‥
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by march_usagi | 2014-02-01 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

都会の不気味

都会はパワフルかつチャーミング‥‥‥文化と経済と野望とが溶けあって
巨大なミュージアムかテーマパークのような世界を現出します。
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わたしが生きてきたのはまぎれもない大都会
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わたしはその兵士であり、
気まぐれな消費者でした。
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どんなに田園にあこがれて、野山の自然を賛美しても、
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所詮わたしは都会から離れて生きられない。

とはいえ、都会にはいつも見慣れたものがあるとは限りません。

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地下のホームには、古代の廃墟のような侵食があり、

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永遠に陽のささない地底に緑の植物が繁茂している。

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高速道路の直下には時代に置き去りにされた道がつづき、

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何十年も昔の栄華がひょっこり息を吹きかえします‥‥‥
ここはいったいどこなのだろう?

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都会は生の巷‥‥‥
されど堕落と荒廃が待ちかまえるところ‥‥‥
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都会はやはり‥‥‥不気味です。
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by march_usagi | 2013-12-14 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

畠山重忠の最期の日

わたしの住んでいる界隈にはとりたてて有名なものはありません。
10年ほど前に「ズーラシア」という
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昔 動物大好き少年であったわたしにはけっこう嬉しい大型の動物園ができたのですが、

それを除けばここはやっぱり横浜のチベット‥‥‥こういうとほんとのチベットの方は怒ると思いますが、つまり横浜の端っこにあって、なぜか標高が高く、冬の寒い日なんぞ 横浜駅が雨でもこの一帯は雪になっちゃうという‥‥‥そんなところでございました。
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名産や名物もなにもなく、友人にどんなところ、と訊かれても「ま、普通のとこ」と答えるしかありません。

唯一メジャーな歴史に関係するものがあるとすれば、それはご近所に畠山重忠の終焉の地があるということ‥‥‥
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ま、碑なんてものはご覧のとおり絵になるものではありませんし、重忠の首級を洗ったという首塚のお地蔵さまも生々しくて好きではありません。
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ただ数多い源平の武将のなかで、この畠山重忠というお侍さんは誰にも愛されるよい男‥‥‥といいますか、あまりに真っすぐで強くて情けにあふれていて、ひねくれ者のわたしなどは も少し毒があったってよかったのではなんて思ってしまいます。
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鵯越えで、愛馬をかばって担いで降りたというありそうもない話も、わたしの大好きな逸話のひとつ。

重忠の最期は、北条氏の陰謀によるものであったことは間違いありませんが、ひとのいい重忠が偽の動員をかけられ「いざ鎌倉」と駆けつけたところ、その行く手に味方であるはずの源氏の大軍が待ち構えていたという悲しい結末‥‥‥その最後の戦場がわたしの住む街でした。

運命の日の3日前、埼玉は菅谷の庄をたった重忠の一行は総勢わずか134騎、まずは鎌倉に着くことが目的ですから全員旅装のまま、つまり軍装をしていなかったのですね。
重忠のとった鎌倉街道は急坂を転げ落ちるように降りたこのあたりで川をはさみ、
対岸に小高い丘を望むことになります。
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その丘の上に、重忠を待ち構える無数の白旗が翻っておりました。

ここいらへんは正史の『吾妻鏡』にあたるべきなのでありますが、原文はとても歯がたたないので吉川弘文社版の現代語訳を掲載いたします‥‥‥
元久2年6月22日(1205年7月10日)の項です。

‥‥‥略‥‥‥また畠山次郎重忠が参上するとの風聞があったので、道中で誅殺せよとの沙汰があり、相州(北条義時)以下が出陣され、軍兵は悉くこれに従った。‥‥‥中略‥‥‥つぎに軍兵らが出陣した。大手の大将軍は義時である。先人は葛西兵衛尉清重、後陣は堺平次兵衛尉常秀‥‥‥以下20人ほどの武将の名と10ほどの郷党の名がつづきます‥‥‥関戸の大将軍は式部丞(北条)時房・和田左衛門尉義盛である。前後の軍兵は雲霞のごとくで、山に連なり野に満ちた。‥‥‥
『現代語訳 吾妻鏡』第7巻 五味文彦・本郷和人編 吉川弘文館


ゆく手を阻むのが鎌倉勢と知って、重忠はようやく北条氏に陥れられたことを悟りました。

『吾妻鏡』には、重忠の陣を構えた場所を「鶴ヶ峰のふもと」と記載しています。現在、国道16号線が走っているこのあたりでしょうか。
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しかしここですと鎌倉方面の見通しが効かず、敵陣の様子がよくわかりません。陣を構えたのはもう少しあがった高台、ちょうどこの鉄柵のあたりだったのではないかというのがわたしの推測です‥‥‥
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両軍の激突地点は帷子川のこのあたり‥‥‥「矢畑」と云う地名が残っています。矢が粟や麦の穂のように突きたったからだとか‥‥‥
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わずかな手勢にもかかわらず畠山軍は果敢に戦い、戦闘は二刻 つまり4時間におよびました。

これまた神奈川県の地名にも残る源氏の武者 愛甲三郎に内兜‥‥‥つまり鎧兜で被われていない顔面のことをさしますが、この内兜を射られ、重忠は自決、次男の小次郎重秀、乳兄弟の郎従本田次郎たちもそろって自決して一党は滅びました。

夫の危急をきいてやはり菅谷から追ってきた奥方も、ここで自ら命をたちます。
駕籠塚と云うのは奥方がここまで駕籠で来られて命を絶たれたから‥‥‥
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確かになんもないつまらない土地ですが、ここに生きてきた人たちは800年の長きにわたってこの武将の最期の日を記憶してきたのでありました。
ちなみに近くの信月堂というお店で最近まで「重忠最中」と云う和菓子を製造していましたが、今は休業されているそうです。
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by march_usagi | 2013-11-30 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)