子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
by march_usagi
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アテネの街角で

食べ歩きが目的ではないけれど、ギリシア料理は楽しみでした。

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晴れていれば、屋外のタヴェルナ(レストラン)は快適です。

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値段も手ごろで、味も申しぶんありません。

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タコのグリルです。

軽く干して味が凝縮されるんでしょうね。こんど試してみようと思います。

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フェタチーズを揚げたサガナキ‥‥‥熱々のとろりとした塩味がたまりません。

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ヴォルフが『ギリシアへの旅』でふれた

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レツィーナ・ワインもたのんでみました。

醸造中に松脂をくわえるそうで、屠蘇みたいな感じが好きだな♪

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いろんなところにいろんなお店‥‥‥

この街の8時、9時は宵の口です。

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アテネはオリエントの窓口‥‥‥

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ケバブだって、トルコの専売ではありません。

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ほろ酔いで夜の道をゆけば、

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古代と現代、西洋と東洋、重なり合った深い文化が窓をひらきます。


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# by march_usagi | 2017-06-24 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

アメイジング・メテオラ

きっかけは案内本‥‥‥

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「ここに行きたい!」という声に覗いてみると、一度も聞いたことのない地名‥‥‥メテオラ。

ギリシアの北のほうにあるらしい。

切りたった岸壁のうえに、修道院がポツンポツンとたっているのだとか‥‥‥。

およそ予備知識もないまま、むらむらと行きたくなりました。

娘が調べると、アテネからバスで5時間半、デルフィとセットのガイドツアーもあるといいます。

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アテネを離れると左右は見慣れない大地にかこまれました。

ギリシアに来たんだな、と実感する‥‥‥そんな風景です。

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カランバカの街にはいったら、さらにそこは別世界、

奇岩にかこまれます。

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曲がりくねった坂をバスで登りました。

よいスポットで停車し、

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風景を楽しみます。

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さらに進むと岩のうえに建物が‥‥‥

世俗と隔絶した世界に、

いまも6つの修道院がいとなまれているとか。

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きつい階段をのぼり、

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穴倉のような礼拝堂にはいりました。

撮影禁止なのでご紹介できませんが、

鎖でつられたきらびやかなランプに、修道僧がひとつひとつ火をいれていきます。

蝋燭ではなく、芯をひたした油の灯‥‥‥ほのかです。

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壁から天井をおおう金や青の、稚拙としか云えない宗教画、

揺れる香炉、聖者の骨、ステンドグラス‥‥‥

長くいると、酩酊したような気分になってきます。

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たまらず建物からでると、ギリシアの青い空がひろがりました。

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崖下をのぞいていたら、

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奇妙なものを発見‥‥‥

ヒトが、

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素手で登ってくる!

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そして翼をひろげた大きな鳥‥‥‥ 

猛禽かなと思ったら、

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コウノトリでした。 

しかも頭部に毛がない。

アフリカハゲコウ‥‥‥まさかね。

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神と対峙の世界はしりません。

でもここにいるだけで、日々の暮らしと執着がかすんできます。

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やはりメテオラはアメイジング、でした。


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# by march_usagi | 2017-06-17 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

水の都の昼と夜

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娘の予約したホテルでは、朝食をテラスでとることができました。

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すぐ下にグレート・カナルの河口とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見おろせます。

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サンマルコ広場も歩いてすぐのところでした。

朝のうちは陽を背負って、正面のディテールははっきりしません。

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でもどこから来るのか、あっというまに広場はひとで埋まります。


広場に子どもとハトはつきもの、

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おもしろいのは、そのなかにカモメが混じっていることです。

ニシセグロカモメ、というやつだと思うのですが、

ユリカモメより二回りほど大きい。

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これが大きな顔しておこぼれ狙うのですね♪

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ヨーロッパの日暮れは遅い、

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7時過ぎにようやく開くレストランも‥‥‥。

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海の幸で名のうれたお店にむかいました。

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期待したとおりの味でした。


9 時過ぎ、ようやく街は闇にくるまれます。

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サンマルコ広場には、それでも人々が夜風を楽しんでいました。


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# by march_usagi | 2017-06-10 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)

ムラーノ島のうさぎ

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往時のヴェネツィア経済をささえたのは交易でしたが、

むろん近代工業の萌芽もみられました。

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ヴェネツィア本島から水上バスでおよそ20分、

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ムラーノ島につきます。


ヴェネツィアグラスの生産地です。

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オリエントへ輸出する品々のなかで、ヴェネツィアグラスは地元の手工業品として都市に直接の利益をもたらしました。

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一説では、技術が流出することを恐れて、職人たちをこの島に閉じこめてしまったとか‥‥‥

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運河沿いには、ずらりとガラス細工の店が並びます。

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本島でもそうですが、街のインフラをささえるのは水路‥‥‥

ちょうど収集の時間だったのか、橋ごとに作業船がとまります。

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にぎやかな観光の島にみえるけれど、地道な作業が裏方をかためている。

富は日々の労働の積みかさねです。

あたりまえのことだけれど、旅の途中で気づくのはやはりうれしい。

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この島からわが家に移住してきたのはこのうさぎでした♪


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# by march_usagi | 2017-06-03 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

残照のヴェネツィア

中世から近世への数百年、ヴェネツィアは海洋都市国家としてさかえました。

最高位の権力者・ドゥーチェ(元首)は貴族の選挙で選ばれ、任期は終生でした。

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サンマルコ寺院の隣に、ドゥカーレ宮殿があります。

一代限りで王でもありませんから、官邸とよぶほうがふさわしいと思うのですが、

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屋内の豪華さは宮殿の名に値します。

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ジェノヴァとの競合に勝ち、オリエント交易を独占したヴェネツィアは、

14ー5世紀を通じ西洋一の繁栄をほしいままにしました。

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一方でコンスタンチノープルを落としたオスマントルコは、旧東ローマ帝国の領土を席捲し、ヨーロッパに迫ります。

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これを阻止したのが、1571年、ヴェネツィア海軍を中心としたヨーロッパ連合によるレパントの海戦での勝利でした。

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しかし歴史は皮肉です。

一見、ヴェネツィアの繁栄を保証したかに思えるこの事件も、大きな世界史の流れのなかでは小さな逆波に過ぎなかった。

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時代は領土国家による植民地建設、現地収奪を基礎とした新しい資本主義の興隆へとダイナミックに変化していきます。


新時代の主役はまずスペイン

オランダ、フランス、そしてイギリスでした。

地中海の交易は、大西洋・太平洋をまきこんだ世界という経済圏のうちのごくローカルな一部へと縮小していきます。


最も打撃を受けたのがヴェネツィアでした。

19世紀初頭ナポレオンの侵攻が、1千年にわたる都市国家の幕をひきます。


近世のこの島の鳥瞰図、

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 図版『地中海の覇者ガレー船』アンドレ・ジスベール/ルネ・ビュルレ著 創元社


島の東側には大きな造船所がありました。

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                   同書


レパントの前年には100隻を超える戦艦‥‥‥ガレー船が2ヶ月で建造されたといいます。

ガレー船は商船団を護衛する交易の保証でもありました。

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もちろん、いまガレー船の影はありません。

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イタリア海軍の敷地となって、往時の雰囲気を漂わせているだけです。

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現代のヴェネツィアは旺盛な観光の街‥‥‥

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青銅のムーア人がこの街の、かつての残照を奏でます。


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# by march_usagi | 2017-05-27 00:00 | 海の外そぞろ歩き | Trackback | Comments(2)