晩秋の家族旅行
わたしの家族は家内とわたし、それに三人の子どもたち、
20年よりもっと前、ふたりの男の子が小学生だったころまでは、
四季ごとにいろんなところへ行きました。
その習慣が消えたのは、たぶん子どもたちが成長し、ひとりひとりの道を歩きはじめたから、‥‥‥
会社生活も終盤となり、また旅にでたくなったころには、
家内と、たまにつきあってくれる末の娘しかいませんでした。
むろんそれはそれで、肩が凝らずによいのですが、‥‥‥
そんな一家で、ひさしぶりの泊りがけができました。
もうすぐ冬という肌寒い秋の日々、
行き先はごく近場、
40にちかい息子たちの顔が、少年のころとだぶって少し哀しい。
台湾坊主のようにいつもいつも困らせてくれる長男が、今回は運転をひきうけてくれました。
食べて、呑んで、風呂にはいって‥‥‥なんてこともない二日間。
でも、だからいいのだろうと思います。
これが最後かもしれないな、
そんな思いがふとよぎって、
‥‥‥消えました。
いろいろあって間違いなくわたしたちは齢をとる‥‥‥衰えていく力を噛みしめながらね。
軟着陸が望ましいけれど、そうはいかないのが人生だと思う。
奥さまの回復がまず第一だね。大きな病気だから、時間はかかるよ。仕方がない。
ターコーがまいっちまわないように気をつけておくれ。年が明けたらまた呑もう♪