地中海のいざない
やはりこの本でした。
アナール派歴史学の看板みたいな書‥‥‥フェルナン・ブローデルの『地中海』です。
16世紀‥‥‥つまり近代資本主義が開花し、都市国家から領土国家がうまれてくる時代、大西洋が征服され未知の大陸がとりこまれていく時代‥‥‥その時代の文明と経済と政治と、いっさいの世界を牽引した地中海の歴史とを、膨大な文献と資料によって凝縮した書、『地中海』
第一巻は自然と風土、すなわち環境からひもとかれます。
そもそも地中海とはどこか‥‥‥
オリーブの北限と椰子の南限とにかこまれた内海の地域‥‥‥
いえいえ、もちろんそんな単純な話ではありませんで、高地、海岸、砂漠、海洋、島嶼、台地、海峡‥‥‥ありとあらゆる角度からこの地を解剖していく。
要約すら不可能な記述がつづきます。
これはもう魔書といってよい。
読みすすみました。本の虫みたいに‥‥‥
そしたらうずき始めてしまったのですよ、
その、
なにが‥‥‥
一度は抑えこんだのです、この欲望。お金かかるし、暇ないし‥‥‥
でも二度目読んだらもういけません。
で、
考えはじめちゃいました。
ヴェネツィア‥‥‥近代社会・近代資本主義のうまれた都市(まち)、
古代国家とはことなった、新しい権力・経済をつくった最初の都市国家、
そして現代につながる西欧文明をうみだした土地、
ここにだけはどうしても行きたいなぁ!
ルクセンブルク ⅡLuxemboug:Notre Dame Cathedral& country history 戦略上の拠点である地の利は希に見る地の利は、希に盛る波乱に満ちた歴史を残しました。世紀ゴルターニュ、スペイン、フランス、プロイセンの注目の的となり、1815年自治を回復するまで外国勢力の統治下にありました。「北のジブラルタル」と呼ばれるほど歴代の統治者により強化された強固な要塞は、その一部がその姿を留め、ルクセンブルクの街の象徴となっています。... more
文化の匂いが何処でも嗅げる所。
混濁を制覇してきた歴史が感じられる所。
現在は悲惨な血の匂いもしますが。
私は二の足を踏みますが知的好奇心旺盛なうさぎ様ならじっとして居られないのかも。
お気を付けて。