子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
by march_usagi
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秋のはじまり

夏の終わりが嫌でした。

祭りの終わるのがつらかったのだと思います。
退屈な二学期は永遠につづくような気がしました。
でも今はそうでもない。
夏はやはり好きですが、秋もまた楽しめそうな、
秋だからこそ味わえるものが見つけられるような、
そんな気がします。

a0278809_1264773.jpg


そう、わたしは「老いる」ということを語っているのです。

子どものころから、老いることを知っていました。
知りたくない知識でした。

a0278809_1271130.jpg

真夏の蝉時雨のさなかを
水泳パンツとバスタオルのはいったビニール袋をさげ、
ぽくぽくと乾いた土ぼこりをゴムぞうりではねあげながら、
あ、それでも夏が終わる、
僕は少年でなくなる、
やがて老人になる、
そんなことを思いながら海につづく道をたどっていました。

人生の夏は、無我夢中のうちに過ぎ、
長かったのか、短かったのか‥‥‥
たぶんあっという間だったのでしょう。

気づけば、わたしは老境の峠道に立っています。
背中のうしろに仕事だの、家族だの、酒だの、女だの、革命だの、し遂げたもの、遂げなかったもの、思ったもの、思いもしなかったもの、なにやかやが玩具箱みたいにつみ重なっている。

谷を越えてあなたを見やれば雪のつもったけわしい峰。
あ、最期にあそこを登るんだな。

そのとき、ぽんと肩をたたかれました。
ふりかえれば古い友だち‥‥‥歳月に名前も顔も忘れてしまったけれど、間違いなく昔の仲間が笑っています。
「ここにいたんだね、また会えたね」
かれは長い腕で山の斜面をなぞります。
なぞられたそのそばから、谷は黄金に彩られてゆきました。さらさらと稔った稲や麦になり、木々には重く果実がさがり、鹿や猪が顔をあげ、空に幾百の鳥の群が渡ってゆきます。
「ゆっくり降るんだ」
友人は黄金色の草原に足をふみいれます。
「時間をかけて、ゆっくりと。 あっちにもこっちにも寄り道しよう」

「置いていけよ」
過去のしがらみを振り返ったわたしにかれは云いました。
「重いものは、持たなくていい」

そう、だからわたしは秋に足をふみいれます。
鞄を捨て、時計を捨て、コンパスも捨てました。
眼鏡はまだ必要かもしれない。

ひとりひとりに秋はあるんだ‥‥‥広さも深さもとりどりだけれど、そのひとの生きてきた夏の稔りとして、ひとつひとつの秋があるんだ。
空に鳥が啼いています。
たんと味わうがいい。

そうしようと思います。
わたしの秋ははじまったばかり‥‥‥生まれたての活きのいい秋です。
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by march_usagi | 2015-10-03 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2015-10-03 13:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by march_usagi at 2015-10-03 13:38
ターコーへ
「枯れきらない」ってのはいい言葉だね。モットーにしてもいいかもしれない。
ただ当面は「過激」でいきたいけれどね♪