晩酌マティーニ
名前からしておしゃれ。
深夜のバーで、映画や文学、観てきた異国や失った革命を思いながら、ひとり傾けるのにふさわしい‥‥‥とかね。
わたくしこのお酒大好きで、はしごでバーにいったときは、たいてい注文します。
店によって味の違うのも面白い。
このあいだよった新橋のバーでは、なじみのマスターが世にもドライなマティーニを特大のグラスでだしてくれました。
製法はいたって単純です。
ジンとドライベルモットを適当な割合で混ぜるだけ。
欠かせないつまみはオリーブ‥‥‥金属のピックに刺して沈めますが、わたしはいつも「2個入れてね」と増量してもらいます。
このマティーニ、家でも吞めないかしらん‥‥‥ある日そんなことを考えました。
だって、混ぜるだけじゃん‥‥‥
ジンはビーフィーターの47度にしてみました。ジントニックにはゴードンジンを使うことが多かったのですが、まずはこいつを試してみようと思います。
イタリアのベルモットは甘口だし、色もついているので敬遠して、
今回はフランスのノイリー・プラットの辛口‥‥‥大きな瓶だな、1リットルもいらないんだけどなぁ。
量は概ね ジン : ベルモット = 3 : 1
ま、適当でいいのですけれど、目安代わりに計量カップ
ジェームズ・ボンドは “ Shaken, not stirred! “ と指定するのですが、
つまりシェイカーでよくカシャカシャしろ、というのですが、
割り箸でかき混ぜちゃいました。
もちろんお店では、よく冷やしたカクテルグラスででてきます。
でも、うちにはないし、
吞めればいいんだからとただのコップ‥‥‥イッタラですが、手にした具合が大変よいので愛用しています。
カクテルピックなんてものも売っていますが、おうちなんだから爪楊枝でたくさん。その代わり3個刺し♪
さてこれからがひと工夫で、
マティーニは見かけによらず強い酒です。
ジンは47度だし、相棒のベルモットも18度‥‥‥平均40度くらいになるかな。
口当たりをよくするために、きんきんに冷やす必要があるのですが、氷でロックにしたら台無し!
そこでまず氷を盛りまして‥‥‥
グラスごと冷やすことにしちゃいました。
待つこと数分、グラスが曇ってきたら吞み頃です。
無論薄くもならず、よい味のまんま‥‥‥
なんだ、ちゃんとバーの味じゃないか!
ま、雰囲気は落ちますけれどね‥‥‥♪
食事の団欒以外はパソコンに向っています。
殆ど図案か配色の仕事、家内から回ってきた文庫も山積みのまま。
家庭でカクテル、夢の様です。
十年後位にはなんとか。