辛さの無間地獄
でもこんなこと書いてあると、やっぱり試したくなる。
というわけで、今回は辛いレトルトカレーの体験記です。
先鋒はグリコLEEの20倍‥‥‥
そもそも「なにを基準」としての20倍たるや!
答えは単純でして、
唐辛子だの胡椒だのといった辛味成分が、誕生時の20倍はいっている‥‥‥
確かに効果はありまして‥‥‥最初の一口からガツンときます。
でも、耐えられないほどじゃない。
ベースがごくマイルドなものなので、乗っかった辛みがただ効いているなと思いながら完食いたしました。
つぎはこちら‥‥‥「日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレー辛口」
祇園味幸さんの製品です。
売りは、「赤唐辛子」の10倍辛いという黄唐辛子「黄金」を使用している点。
食してみました。
ふむ、一匙目の辛さは、グリコよりマイルド‥‥‥でも徐々に効いてきます。
ただこちら、赤唐辛子の燃えるような辛さではなく、刃物で切りこむような辛さ、
スッと辛くてサッと引く、生姜に似た潔い辛さです。
祇園にお店を構えるだけあって、ビーフの味わいも悪くありません。むろん完食。
これは好きだなぁ♪
大学以来、辛いカレーといえば「デリーのカシミール!」と思っていましたが、
これはそのテイクアウト版。
好みの具を加えて調理するタイプですから、いわゆるレトルトではありません。
チキンとジャガイモをいれるのがご推奨ということで、写真はお店で撮ったもの。
はじめはちっとも辛くありません。むしろ「うまくち」と感じるくらい。
五匙目くらいから辛さがおしよせてきて、たちまち「辛い」「つらい」でも「美味しい」とせめぎあう、奇妙にも病みつきになる味です。
さてトリはこの18禁‥‥‥あんまり辛いので18歳未満は摂食を禁じられておりまして、
ひっくり返すと、注意書きがぎっしり。
ちょっと怖気づいてきます。
手にいれた商品には「痛辛」なんて痛々しい表示が刻印されていましたが、
メーカーの説明では、これは18禁シリーズで一番「甘口」にあたるとか‥‥‥
パッケージを開けようとしたら、こんなところにも警告が!
なんかこうドキドキ‥‥‥全量食べられるか不安なので、一応別の容器にとりました。
見た目ノーマルなインド風カレー
ちょびっとにしようかな‥‥‥
でももう少し‥‥‥
では‥‥‥まいります!
一匙目‥‥‥旨みのあるよいカレーです。鶏肉も美味しい
ですがっ‥‥‥!
三匙目で、完食はあきらめました。
この辛さ、尋常ではありません。なんと云いますか、口のなかが大やけどした感じ‥‥‥それも一刻一刻進行する
結局一皿分のご飯にパック三分の一量かけたところで降参しました。
これ以上絶対無理‥‥‥
どんな感じかと訊かれても答えられません‥‥‥なにしゃべってもハ行とファ行に変換されてしまう。
念のため消防隊にも出動願っていたのですが、これはむしろ逆効果でした。
一瞬火は消えますが、つぎの瞬間倍になって再燃します。
効果的だったのは、果物! 地獄に仏とはこんなことか、
口中の辛みを緩和しながら洗浄してくれます。
するうち今度は胃のあたりがじわじわ熱くなってきて‥‥‥
というわけで、辛さのランクは申すまでもありません、ダントツ一位は「18禁カレー」でした。
正月早々どなたにもお勧めできない、無間地獄のひと幕‥‥‥ああ、恥ずかしい。
それ以来 外ではカレーは絶対食べない事にしています。
LEEカレーには、夏季限定で「30倍」なんてやつもあります。
しかもおまけの香辛料がついていて、好みで「45倍」まで「増感」できるとか‥‥‥
ドライカレーはご飯どっさりで薄まりましたが、やはり生涯一番辛いドライカレーでありました。
よせばいいのに、試食しちゃいました。
家人が食べきれず、小鉢に残っていたのですが、
これがいかにもおいしそう。
ふだん辛い物キライなのに、魔がさしました。
まず、いきなり涙が・・・・
水もいけません。
たてつづけにあおりましたけど、かえって被害を甚大にするばかり。
おかげで、寒さのためにまひしていた顔のしびれがしばし好転しました。
こうなってきたら、劇薬ですね。
最後は、大量の刻み野菜とお冷ご飯を投入して完食。
討ち取ったり。 やれやれ。