秦野を歩く
しかも『神奈川県の道祖神調査報告書』によれば道祖神の数も多い。
これはきっと畑の辻毎に、石の神さまがぞろぞろ待っていらっしゃるに違いない。
なんてイメージで家を出ましたが‥‥‥秦野でタバコが名産だったのははるか昔、せいぜいわたしが小学生のころの話。
今は新興住宅地が、駅のすぐそばまで迫っております。こんな場合、闇雲に歩いても道ばたの神さまには出会えません。まずは神社を探します。
農地や山林を宅地にした場合、邪魔になった道ばたの神さまは、運がよければ近くの神社の境内に祀られます。
ありました。境内の一角にきちんと整列されていらっしゃいます。
発見できない場合もあります。
『調査報告書』に記載された所在地が名水公園となっており、その周辺を念入りに探したのですが発見できませんでした。
なれば、とすぐ近くの神社をあたってみたものの見当たらない。
永遠に神がくれされてしまったのかもしれません。
分かれ道でお見かけした神さま‥‥‥「岐神」の文字が読めるでしょうか?
ご一緒の道祖神は、たぶん胴体と基部とが逸失したのだと思います。
T字路でお見かけした威風堂々とした神さま‥‥‥供えられたお花から信仰が今も消えうせていないことがわかります。
読みにくいけれど「弘化」の文字が読みとれます。ということは、170年以上この秦野の地を見つめてこられたのですね。
秦野には関東三大稲荷に数えられる白笹稲荷がありました。
拝殿をお守りするきつねの皆さん‥‥‥なかなか風情のあるお姿です。
「三大」の名にふさわしく、拝殿は彫刻も手のこんだ堂々とした造り‥‥‥
摂社も趣がありました。
でも‥‥‥
いつものようにここで力尽き‥‥‥
ワンパターンと云われましょうが、つまりこれが楽しみで歩きまわっているわけでありまして‥‥‥白笹うどんは素直で腰のあるうどんでした。
お薦めです。
私も最近、うさぎさんの影響で道端の神様を探すようになりました。
もちろん、散歩ついでの一杯も楽しみです♪(笑)
小学生のときそう習ったので、そのまま張りついてしまった知識です。
50年もたてば、産業の構造はすっかり変わってしまうのですね。ただ、「煙草祭り」なんて催しは、今も続いているそうですよ。
道祖神探しは、結構楽しいものです。空振りもありますが‥‥‥なくてもビールはおいしいし♪
起死回生の一発技を発揮する救世主を待つだけでなく、自ら立ち上がる気概がなければ。
なんて勇ましい事も考えますが、シャッター街の多さにドライブしていても気になります。
道祖神マニアが増えて沢山ウロチョロしてくれれば、ひなびた所も活気が出るのでは?