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子どものとき、道ばたの神さまはどこの辻にもいらっしゃった。 年を経て探してみたら、ずいぶんお仲間が減っていた。 小さな生きものと同じ‥‥‥そう、でも、負けないよ♪
by march_usagi
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平家をめぐる京都 その3

清盛にかこわれ、捨てられた祇王のはなしは、このブログの「祇王寺」でご紹介しました。


今回も

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16032968.jpg

氷雨に濡れる祇王寺を訪れましたが、記述は省きます。

 

かわりに小督(こごう)の話をすこし………

 

「林間に酒を煖めて紅葉を焼く(たく)」って詩を古文で習った方もいると思います。

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16035638.jpg

天皇がたいせつにしていた紅葉の枝葉を下役人がかき集め、酒を暖める焚火にしてしまった………それを知った天皇が、叱るどころかこの詩を下役人が知っていたのかと褒め、なにごともなかったかのようにおさめたという話。

それが後白河法皇の第七皇子、

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16042363.jpg

『平家物語絵巻』別冊太陽・平凡社より

第八十代高倉天皇でありまして、建礼門院徳子の夫、壇ノ浦で入水する安徳天皇のお父さんにあたります。

正夫人の徳子さんは清盛の娘のうえに天皇より歳上、すこし煙たかったのかもしれません。帝は「宮中一の美人」と誉れたかい小督を愛人にいたしました。

 

ところがこれが清盛にばれちゃうんですね。

清盛からすれば、婿にあたる帝が娘よりほかの女を寵愛する………しかもですね、この小督さん、帝のもとにあがる前に冷泉大納言隆房卿、ただしまだ少将のころですが、この卿とも浮名を流していた。この隆房さんも清盛の娘をめとっていますから、婿にあたる。

ふたりの婿をとられてしまったということで清盛は激怒します。

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16045337.jpg

『源平盛衰記』によれば、清盛は「………小督があらん限りは、この世の中よかるべしとも覚えず、急ぎ召し出して失うべし」と宣う。 殺しちゃえ、と命じたのですね。

これを聞いた小督さん、とても宮中になんかいられません。ある夕方こっそり抜けだして行方をくらまします。

 

最愛のひとをうしなった高倉帝はすっかり意気消沈して、なにごとも手につかない。

ある月の晩、帝は「人やある、人やある」と人気のない宮中で叫びます。こたえたのは源仲國ただひとりでした。この仲國に帝は小督を探してまいれ、と命じます。

命じられた仲國さん、困っちゃいますよね。嵯峨のあたりに粗末な居を構えているという情報しかもっていない。ただ仲國さん、笛の名手でありまして、やはり琴の名手であった小督さんと宮廷で合奏したことがある。

「今夜は名にしおふ八月十五日の月の夜なり 折節空も曇なし、君の御返事思し召し出でて、琴弾き給はぬ事よもあらじ」(盛衰記)と、琴の音をたよりに探そうと決意しました。

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16051674.jpg

釈迦堂清凉寺からはじめて嵯峨の一帯彷徨いますが、めざす琴の音は聞かれない。なれば、

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16054077.jpg

桂川渡った法輪寺のあたりまで、

と思ったそのあたりで、民家のあいだからかすかに弾きすます琴の音色………これだっ、と思った仲國さんは

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16060329.jpg

同上

「腰よりやうでう(横笛)ぬき出だし、ちツとなら(鳴)ひて、門をほとほととたたけば」(平家覚一)

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16063158.jpg

同上

まさに、めざす小督の住まいでありました。

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16065865.jpg

住まいの跡といわれる地にたつ石の塔………

 

紆余曲折ありますが、小督さん、帝の情愛にほだされてふたたび昇殿します。極秘の局をあたえられて娘もひとりもうけます。

ところが、これまた清盛の知るところとなりまして、宮殿から引きだされ、

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16072007.jpg

この清閑寺にて、無理やり剃髪させられてしまうのです。

「翡翠の嫋やかなるを剃り下し、花色衣の御袖を、浮世を余所の墨染に替へけるこそ悲しけれ」(盛衰記)

出家させられた小督さんは、爾来いっさいの音信を断ち、嵯峨のいずれかの地で果てたということでした。

 

高倉帝の嘆きはなのめならず、他の心労も重なって、小督をうしなっていくらもしないうちに亡くなります。

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16075571.jpg

ただ小督の出家した清閑寺に葬れとの帝の遺言ははたされて、いま、清閑寺の境内に陵はある………脇に小督の墓もあるとのことでした。

平家をめぐる京都 その3_a0278809_16081792.jpg

供養の碑が静かにときを重ねておりました。


# by march_usagi | 2024-03-16 00:00 | 秘密の本棚 | Trackback | Comments(0)

平家をめぐる京都 その2

まずは清盛入道から………ご存じ平家の栄華20年とは、このひとの後半生そのものといってもよい。

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13415013.jpg

五条大橋を東にわたった六波羅蜜寺………ここには清盛の座像がありまして、

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13443879.jpg

『平家物語絵巻』別冊太陽・平凡社より

僧形の経を手にしたわりにはひどく生臭く、じろりと拝観者を威圧します。

境内には、

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13451281.jpg

供養塔の清盛塚がたっておりました。

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13453128.jpg

周辺はかつて平家一門の家屋敷が立ち並んだところ………5,200もの建物があったといいます。

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13455048.jpg

門脇の宰相といえば清盛の弟・教盛のこと………このあたりに邸があったのでありましょう。

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13463258.jpg

しのぶ縁(よすが)はありませんが、平家一門の邸の居並ぶさまを、ただ思いうかべてみるのでした。

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13465293.jpg

忘れてならないのが近くの三十三間堂………後白河法皇にねだられて清盛が建造した千手観音の仏堂です。 館内撮影禁止でお見せできないのが残念ですが、清盛の財力を見せつける壮大な展示建造物でありました。

 

もっとも、清盛自身は六波羅にいることはあまりなく、福原の別邸暮らしのほか、京都西八条の広大な邸に暮らす日が多かったといいます。

京都駅の西側、梅小路、鉄道博物館のあるあたりがそうというのですが、むろんなにも残っておりません。

わずかに、

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13471334.jpg

清盛手植えといわれるクスノキが、まっすぐな道路をすこしだけ迂回させ、

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平家をめぐる京都 その2_a0278809_13475497.jpg

ゆかりの若一神社の小さな境内が残るだけであります。

平家をめぐる京都 その2_a0278809_13481147.jpg

いっとき清盛の寵愛を受けた祇王の碑が、冬の雨に濡れておりました。


# by march_usagi | 2024-03-11 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

平家をめぐる京都 その1

京の町を歩いてみたくなりました。

いつもはあてもなく歩くのですが、今回は『平家物語』にゆかりの地を………

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平家をめぐる京都 その1_a0278809_14315731.jpg

『平家物語絵巻』別冊太陽・平凡社から

『平家』というと、一ノ谷や壇ノ浦の壮絶な戦絵巻を思いおこしてしまいますが、

義仲に追われて西にくだるまでの舞台はほとんど京の都がそれであるし、

女御や白拍子、哀しい女たちの逸話もみな都でのできごと………

そんなこと考えていたら、

高校同期のKくんと、京都へ行こうということになりました。

題して「平家をめぐる京都」

平家をめぐる京都 その1_a0278809_14332186.jpg

高校がいっしょですから当然Kくんも横浜出身、

なのになぜか京都に魅入られて、地元横浜や仕事の赴任先より京の知識にはるかに詳しい!難関の京都検定1級に8年連続合格しているといいます。

ここはぜひその知識にあやかりたい♪

平家をめぐる京都 その1_a0278809_14334566.jpg

祇王寺に大原の寂光院はmustだね、とわたし。

小督の行方を探す仲國の嵯峨もはずせない………Kくんもこだわります。

なじんだ場所でも、テーマが変われば違った光がさしてくる。

平家をめぐる京都 その1_a0278809_14340574.jpg

かくして真冬の1月中旬、底冷えのする京の町へ旅立つこととなりました。

 

『平家』をめぐって彷徨います。

次回をおまちください。


# by march_usagi | 2024-03-09 00:00 | そぞろ歩き | Trackback | Comments(0)

お休みのお知らせ

年明け早々に、またかと思われるかもしれませんが、

しばらくブログお休みします。

お休みのお知らせ_a0278809_10055655.jpg

いちおうひと月、あるいは二月くらいで再開しようと思っています。

そのころになったらそっと覗いてみてください。

 

それまで皆さま、お身体たいせつに………


# by march_usagi | 2024-01-09 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(0)

この年のはじめに

新しい年になりました。

この年のはじめに_a0278809_11273083.jpg

この歳になれば、自らがどうのこうのといった望みはない。

けれど家族の、友だちの、

あるいはとおく離れた苦難にみちた人びとの幸を祈られずにはいられません。

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戦火のない世界を………年のはじめの願いです。


# by march_usagi | 2024-01-01 00:00 | ちょっとこだわり | Trackback | Comments(0)